2010 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルブロードバンドを用いた聴覚障害者用ユビキタス型遠隔教育・教材に関する研究
Project/Area Number |
20300250
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
小林 正幸 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50215365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 保志 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70212917)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (80310192)
白澤 麻弓 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (00389719)
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Keywords | 聴覚障害 / 字幕 / モバイル / 携帯電話 / ルビ / 学年別 / リアルタイム / 情報保障 |
Research Abstract |
1.パソコン要約筆記で入力された文字列を,リアルタイムで学年に対応した漢字のみにルビを自動的に付加して,パソコンに提示するシステムを開発した.本学の講義場面で使用し質問紙調査の結果から次のような知見を得た.(1)「講義内容を理解する上で,学年別ルビ付き提示が役に立ったか」という質問に関する回答結果では,「ルビ付きが有効」と回答した学生は,14名中6名(42.9%),「ルビなしが有効」が7名(50.0%),「無回答」が1名(7.1%)であった.(2)「ルビ付加レベルの選択」に関する質問の回答結果では,小学3年に設定した「多い方がよい」と回答した学生は14名中1名(7.1%),小学6年に設定した「少ない方がよい」では,5名(35.7%),「どちらでもよい」が8名(57.1%)であった.(3)「ルビ付加レベルを9レベルの中から一つを設定できる機能の必要性」に関する質問の回答結果では,「設定機能がある方がよい」と回答した学生は,14名中11名(78.6%),「なくてもよい」が3名(21.4%)であった. 2.教室等の狭い限定された範囲で,リアルタイムで話者等の映像とともに字幕を配信し,携帯電話で受信できるシステムを開発した.講義で使用した際の質問紙の調査結果は次の通りである.(1)「自分の電話での使用」では,「使用したい」が8名(66.7%1),「使いたくない」が1名(8.3%),「どちらでもない」が3名(25.0%),(2)「講義内容の理解度の有用性」では,「非常に役に立つ」が5名(41.7%),「少しに役に立つ」が5名(41.7%),「ほとんど役に立たない」が2名(16.7%),「全く役に立たない」が0名(0.0%)であった.
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Research Products
(1 results)