2008 Fiscal Year Annual Research Report
ポインター方式分子模型教材の新展開-結合角可変型模型と自然環境学習への応用-
Project/Area Number |
20300253
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤井 豊 University of Fukui, 医学部, 教授 (80211522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺原 雅浩 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70304201)
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Keywords | 分子模型 / 理科 / 教材 / 発泡スチロール / ポインター / 自然環境学習 |
Research Abstract |
本研究は、ポインター方式分子模型教材^(H18/1/13・特許第3757283)を、実効性と実用性を兼ね備えた教材として発展させ、初等中等高等および大学教育研究から生涯学習にまで幅広く活用される教育教材および構造解析用研究教材とすることを目的としている。H20年度の成果は以下のとおりである。 1)ポイントワーク軽減発泡スチロール球の開発 30ミリ球をベースとし、sp^3・sp^2-d^2sp^3混成軌道用ポイント付球を試作した。これにより、ポイントワークの大幅な軽減を実現し、小中高の50分授業でも余裕を持って活用できる内容へと進化した。 2)ソケット方式分子模型の開発 結合棒2種様の大小ソケットを試作した。これにより、従来の問題点である陥没・脱離の要因を取り除くことができた。また、従来にない耐久性が図られ実用化への大きな前進となった。 3)自然環境学習 上志比中学との連携授業として、ラムサール条約登録湿地である三方五湖に隣接する中山湿地ならびにハス川での生物多様性調査および環境省絶滅危惧種IA(CR)アベサンショウウオ生息地での水質調査を体験学習で実施。植物動物からの遺伝子DNAの抽出実験とDNA分子模型の製作体験学習を通して中学生用の生物多様性学習プログラムを開発し、自然環境学習に応用した。 4)結合角可変方式分子模型の開発 試作設計段階であるが、具体的な試作への準備を進めた。また、結合伸縮方式の分子模型教材を開発した。これにより、分子の柔軟性を表現できる教材への開発ステップの第一段階に到達した。
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Research Products
(5 results)