2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポインター方式分子模型教材の新展開-結合角可変型模型と自然環境学習への応用-
Project/Area Number |
20300253
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤井 豊 University of Fukui, 医学部, 教授 (80211522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺原 雅浩 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70304201)
田中 幸枝 福井大学, 医学部, 助教 (10197486)
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Keywords | 分子模型教材 / ポインター方式 / 化学反応 / 連携授業 |
Research Abstract |
本研究は、ポインター方式分子模型教材^<(H18/1/13・特許第3757283)>を、実効性と実用性を兼ね備えた教材として進化させ、初等中等高等および大学教育研究から生涯学習にまで幅広く活用される教育教材および構造解析用研究教材とすることを目的としている。H21年度の成果は以下のとおりである。 1)ソケット方式とディンプル方式を融合した発展型分子模型^<特願2009-280088>教材の実用化 ソケットと結合パイプの適合性をソケットの熱処理法(温度・処理時間の適正化)により改善することに成功した。また、ソケットの固定に柔軟ポリマー系接着剤を採用することで、負荷応力への適合性を向上できた。そのため、基本となるsp^3・sp^2-d^2sp^3混成軌道を持つ原子球だけで、特殊な歪の大きい分子模型でも過重な負荷によるソケットの抜け落ち、パイプの抜け落ちが起きなくなった。 2)医学部における新しいシステムの導入と実践研究 基礎医学教育の一環として、基礎医科学実験および基礎生命科学実験で分子模型教材の活用を実践し、有機合成実験での反応過程および生成物の予測シュミレーション実習に効果的であることが示された。 3)地域教育機関との連携による新しい分子模型教材の活用法の開拓 近隣の中学校と連携して、化学反応の学習を実施した。新開発分子模型教材を使い、カルメ焼の炭酸水素ナトリウムの熱分解反応と水素の燃焼反応を題材とした。データーの数値化はできなかったが、生徒の理解度の改善が推測された。ある中学では、化学量論的な思考実験を中学化学反応学習キットで実践し効果を上げている。教育現場への普及を目指していく。
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Research Products
(6 results)