2010 Fiscal Year Annual Research Report
メタバイオエシックスの構築に向けて―日米バイオエシックス成立過程の研究
Project/Area Number |
20300283
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
小松 美彦 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (90266239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 いづみ 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30454507)
香川 知晶 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (70224342)
田中 智彦 東京医科歯科大学, 教養部, 准教授 (30288039)
土井 健司 関西学院大学, 神学部, 教授 (70242998)
廣野 喜幸 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (90302819)
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Keywords | 生命倫理学 / 医療倫理 / 科学論 / 思想史 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
最終年度の2010年度は、従来の成果を踏まえ、計4回約5時間ずつの研究会と1泊2日の合宿、オーラルヒストリー調査に特化した3回の活動、各自の自宅研究などを通じて、主に次を行った。 1.萌芽研究以来の成果をまとめた小松美彦・香川知晶編著『メタバイオエシックスの構築へ-生命倫理を問いなおす』(NTT出版、2010年3月)の合評会を行い、外部者(明治学院大教授加藤秀一、東京大教授島薗進、大阪市立大教授土屋貴志)からの評価を受けた上で討議し、今後の糧とした。 2.日本生命倫理学会第22回大会において、シンポジウム「「生命倫理の成立」再考-オーラルヒストリー調査の結果から」を組み、批判を仰いだ。座長:大谷いづみ、発表者:小松美彦、竹田扇、爪田一寿(連携研究者)。 3.前年度までに引きつづき、日本の生命倫理の成立史などに関するオーラルヒストリー調査を実施し、分析した。対象者は次の6名。木村利人(恵泉女子大学長・生命倫理学)、松長有慶(真言宗座主・仏教学)、中曽根康弘(元・内閣総理大臣)、光石忠敬(日弁連人権擁護委員会委員)、ホアン・マシア(上智大学名誉教授・神学)、アンセルモ・マタイス(同前、神学)。招聘に先立って、各氏の論著を講読して周到な準備を行った。また、全てのインタビュイーのデータベースを作成。 4.上記を含めてこの3年間の成果を整理し、研究書の企画案を某出版社に提出した(出版内定)。 5.以上のバイオエシックスの成立史と特性に関する研究の方向性と成果は、共著に対する合評会、シンポジウム、オーラルヒストリー調査などを通じて、斬新で高水準であることが再確認できた。
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Research Products
(41 results)