2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300293
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松岡 憲知 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (10209512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 守 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 准教授 (50373452)
池田 敦 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (60431657)
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Keywords | 周氷河地形 / 寒冷圏 / 古気候 / 永久凍土 / 季節凍土 / 国際永久凍土学会 / 国際情報交換 / イギリス:ノルウェー:スイス |
Research Abstract |
周氷河現象は気候指標として古環境復元等に利用されてきたが,従来の指標は経験的で物理的な根拠を欠いていた.本研究では,世界各地での周氷河地形変動の調査・観測データとモデル実験結果を総合し,物理的根拠に基づく高精度の気候指標を策定することを試みた,具体的には,世界の寒冷地域における周氷河現象の分布・規模・形態・構造に関する調査結果と,野外観測・室内実験から得られる周氷河現象が「動く時期や速度」と「動く環境・地盤要因」のデータに基づいて,各周氷河現象の分布条件(地温・地中水分・地盤物性値等)について分析した. 平成22年度は,研究対象とした世界の5地域において,各種構造土・周氷河斜面・岩石氷河等を対象として,地形変動,環境条件(地温・地中水分・積雪等),地盤条件の観測と地形の規模・形態・分布・内部構造の詳細な調査・観測を実施した.また,室内実験によりソリフラクション・ローブの発達条件を調べた.収集したデータに基づいて,各地形の分布・規模・変動速度と温度条件の関係について解析した.その結果,岩石氷河の変動速度と地温の関係,ソリフラクションの発生境界条件,氷楔破壊の発生温度等に基づいて,各周氷河現象の分布条件をモデル化した. 研究成果は,第3回欧州永久凍土会議(ノルウェー)での招待講演で発表するとともに,第四紀研究に関する国際誌である「Quaternary Research」の周氷河特集号を始めとして,多数の論文として公表した.
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Research Products
(7 results)