2011 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動による水資源環境影響評価分析と統合的水管理
Project/Area Number |
20310027
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
仲上 健一 立命館大学, 政策科学部, 教授 (10109077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小幡 範雄 立命館大学, 政策科学部, 教授 (70224300)
周 〓生 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80319483)
高尾 克樹 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50143681)
中島 淳 立命館大学, 理工学部, 教授 (00309098)
福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 准教授 (30282114)
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Keywords | 気候変動 / 水資源環境 / 統合的水管理 / 中国・上海市 / バングラデシュ・ダッカ市 / ウォーター・セキュリティ / サステイナビリティ / 琵琶湖 |
Research Abstract |
本研究は、気候変動による水資源環境影響を最も深刻に受けるバングラデシュ・ダッカ市と世界最大の都市圏であると同時に深刻な水資源環境問題を抱えている中国・上海大都市圏を対象地域に、水資源環境影響評価分析、適応策のインベントリーの作成、適応策の総合評価を行い、地域の状況に合致した気候変動への適応策実現のための「統合的水管理」の方式を理論的に確立することを研究目的としている。平成23年度の研究活動と成果は、以下に示す通りである。 1「気候変動による水資源環境影響評価分析・適応策と統合的水管理」に関する理論化としては、「気候変動と統合的水管理」に関して、ウォーター・セキュリティ研究会を開催し、世界の統合的水管理の理論的検討を行い、戦略的適応策のフレームワークを構築した。 2「上海大都市圏における気候変動への適応策」としては、「Shanghai Water Research Workshop 2011」を2011年8月30日に、中国・上海市の同済大学において開催し、同済大学の李建華教授はじめ水資源環境専門家と立命館大学の研究者(仲上健一・加藤久明)が報告を行った。また、太湖、崇明島の実地調査を行った。 3「バングラデッシュ・ダッカにおける気候変動への適応策」としては、「Bangladesh Water Security Workshop 2011 in Dhaka」を2011年12月26日に開催し、環境地理情報サービスセンター(CEGIS)からの専門家4名、東京大学の分担研究者(福士謙介、濱崎宏則、浦剣)、立命館大学の研究者(仲上健一・中島淳)らが報告を行った。ワークショップの関連事業として、ダッカ市内における洪水調整に関連した排水設備と運河施設および浄水場を視察した。 4 その他の成果として、インドネシア、西ジャワにおける、地域住民主導による3つの水道建設プロジェクトを取り上げて、住民関与の深さと利用者満足度、事業持続可能性の関連について調査を行った。気候変動問題に関する内的側面と外的側面から、中国の気候対策の歴史的変遷とCo-benefit効果を分析し、そしてローカルとグローバルの統合という視点から政策提言を行った。水と関わる健康リスクに関する総合的な調査をバングラデシュ、ベトナム、フィリピン、ジャカルタで実施し、気候変動が健康リスクに与える影響をモデル化することに成功した。
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] Water Security in Asia-Case Study of Japan, China and Bangladesh-2012
Author(s)
仲上健一、李建華、Mr.Giasuddin Ahmed Choudhury (Executive Director, CEGIS) Dr.HAN Ji (Nagoya University)濱崎宏則
Organizer
Ritsumeikn Asia Pacific University Grduate GP Program Environmental Opinion Leaders for the Asia Pacific (ENVOL) Program 2012 ENVOLInternational Round Table
Place of Presentation
立命館アジア太平洋大学(大分県)
Year and Date
2012-01-29
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