2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310051
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
原田 幸明 National Institute for Materials Science, 材料信頼性萌芽ラボ, ラボ長 (70354131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳須 弘 独立行政法人 物質・材料研究機構, 材料信頼性萌芽ラボ, 主任研究員 (00354142)
山口 仁志 独立行政法人 物質・材料研究機構, 材料信頼性萌芽ラボ, 主任研究員 (10370313)
井島 清 独立行政法人 物質・材料研究機構, 材料信頼性萌芽ラボ, 研究員 (10354135)
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Keywords | TMR / 関与資源総量 / TMR係数 / 毒性 / 環境リスク |
Research Abstract |
2年目に当たる本年度は、初年度に引き続いて、昨年立ち上げた研究委員会における議論を中心に研究を進めた。研究会は2009年5月12日(第3回)、2009年8月21日(第4回)、2009年12月25日(第5回)の3回開催した。各研究会では、それぞれ、「マテリアルフロー分析を巡る検討例と課題」「Webエコマテリアルデータベースのマイニングにより見えるエコ製品への関心度」「金属材料・化合物の生体為害性とその評価」「都市・建築とマテリアルリスク」「Mining Researcherから見た最近の鉱山開発と資源動向」について情報を提供してもらい環境リスクに対する議論を深化させた。さらに「TMR係数の導出過程と検討事例」としてTMR係数の導出方法、各種元素のTMR係数、NIMSにおけるこれまでの検討事例の中間とりまとめを行い委員より各関連事項の専門の立場から意見を得た。一方で、資源リスクの現状を把握する基礎として、我が国の消費財、特に電子機器中へのレアメタルの含有状況の把握を進めるとともに、それらのリサイクルの現状と可能性を検討し資源リスクの軽減要素としての勘案のための基礎情報とした。その結果、TMR係数を用いて近年の電子機器に含有される希少金属、レアメタル類を資源端重量として評価することで特に地球環境リスクとの関係が明確になるが、その中でも金の占める割合が大きく、他の鉄や銅などの普遍的資源を大きく凌いでいることが明確にでき、電子機器利用によって、従来とは異なる資源分野でのリスクが急速に高まっていることが明らかにできた。
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Research Products
(4 results)