2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310057
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
岡元 智一郎 Nagaoka University of Technology, 工学部, 准教授 (60313566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 雅介 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (20107551)
黒木 雄一郎 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (90324003)
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Keywords | ナノ結晶 / 通電加熱法 / 半導体 / 発光材料 / セラミックス / ナノカーボン / 酸化タングステン / 炭化ケイ素 |
Research Abstract |
21世紀の安全・安心・快適な社会の構築のために、従来の科学技術の限界を突破し得るナノテクノロジーの展開が注目されている。その進展の鍵となるのは、高品質ナノ結晶の合成にある。これまでに、我々はセラミックスを通電加熱することにより、その表面や近接する基板上に良質なナノウィスカやナノチューブが効率良く大量に成長することを見出し、新たなナノ結晶合成手法として提唱してきた。そこで、本研究では、通電加熱下でのナノ結晶成長機構を解明し、高品質のナノスケール構造体を精度良く効率的に且つ大量に合成するためのナノ結晶合成技術の確立に向けた研究を行っている。更に、得られたナノ結晶を安全・安心・快適な社会の構築に資する各種電子・光波セラミックスデバイスへ応用するための検討を行っている。 昨年度に続き、赤外線の透過または反射量を能動的に制御する新規デバイスへの応用を検討するために、タングステン線材を通電加熱することにより得られる酸化タングステン結晶の形態と光学特性を評価した。その結果、得られる結晶の形態は、通電の条件を変えることにより制御できることが明らかとなった。また、結晶形と態能動的光学特性との間に強い相関があることがわかった。 ナノカーボン材料の形態制御を目的として、炭化ケイ素線材の通電加熱の際に外部電界を印加し、ナノカーボン材料の生成を行った。その結果、外部電界の強度を増加させると、得られる繊維状ナノ物質の太さが増加する傾向が得られ、ナノ結晶形態の新たな制御法として有望であることが示唆された。
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Research Products
(34 results)