2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310091
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野里 雅彦 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80177279)
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Keywords | 係留気球 / 災害 / 情報収集 / 地域防災力 / InfoBalloon |
Research Abstract |
平成21年度は3カ年の研究期間の中間年として,前年度の研究結果を踏まえた改善を中心とした研究開発と,最終年度に向けての実用を意識した運用体系の検討を中心に実施した.以下,研究実施計画の4項目に対する研究実績の概要を記す. 1. 連続無人運用のための自動気球昇降装置の開発 気球に係留している平行三本索をバランス良く巻き取り・開放するためのメカニズムを検討した.屋外使用の耐候性とコストを考慮し,小型船舶用アンカーウインチをベースとした巻き取り装置を設計し,開発を行った. 2. 気球搭載カメラシステムで取得される監視映像のアーカイブ化と利用方法の検討 気球に搭載されているパン・チルトカメラの映像をアーカイブ化するために,気球の姿勢変化によらず撮影方向を決定できる手法を開発するとともに,全方位画像を半球面状に投影して映像を閲覧するシステムの開発を行った. 3. 地域防災力強化のためのシナリオ策定 本年においては,実用配備された状況を想定し,高度な知識や技能を有しない人たちが気球の係留作業を安全に行うための手順書の策定等を中心に実施した. 4. 係留気球のフィールドテストの実施 平成21年8月にせたな町の牧場の協力を得て,係留実験を実施した.今年のフィールドテストは暴風雨のため当初計画の4割の実験項目に留まり,また一部も機材が破損をした.こうした悪天候に対する知見を高い安全性に活かすためにシステムの仕様の再検討を行った.
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Research Products
(3 results)