2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310097
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
白川 功 University of Hyogo, 応用情報科学研究科, 教授 (10029100)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 紘 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20028393)
有馬 昌宏 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (00151184)
西村 治彦 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (40218201)
川向 肇 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (30234123)
水野 由子 (松本 由子) 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (80331693)
|
Keywords | 社会の防災力 / 災害時要援護者 / 地域情報共有基盤 / 災害時要看護者支援 / 機微情報保護 / 避難者災害ストレス軽減 / 地域住民避難支援 / 地域SNS |
Research Abstract |
(1) 災害時要援護者情報システムのプロトタイプの構築 セキュリティを持たせた上で,住民基本台帳データと都市計画基図から住民の居所をデジタル地図上に表示できる住民世帯地図作成システムを構築し,避難所入所手続きを電子化して避難所運営を効率化し,住民の避難の完了・未完了の状況を地図上でリアルタイムで表示できる災害時住民避難支援システムのプロトタイプを構築し,兵庫県三木市で実証実験を行った. (2) 情報通信システムの検討と設計 災害前後を通じて現場で活用できるGPS/GIS機能を具備したPDA端末を活用し,災害時要援護者の避難支援ロケーションベースシステムのプロトタイプを構築した. (3) ICタグを利用した要援護者識別・要援護者情報システム更新用のシステムの検討 ICカードによる個人識別と個人情報取得を可能にするシステムを試作し,2009年1月17日に三木市立広野小学校で実施された地域防災訓練において避難所となる小学校の体育館への入所手続きを大幅に簡略化するシステムの実証実験を実施して,システムの有効性や災害時用援護者情報システムとの連携性の検証を行った.また,停電や通信途絶が考えられる避難所で,早期に健康問題を把握してケアを提供することを可能にする電子的看護記録シートを開発した. (4) 機微情報の利活用に関わる法制面での課題の整理と住民・関係諸機関の意識の調査 平成20年度に兵庫県三木市の全世帯を対象に実施した住民意識調査のデータの分析を行い,機微情報を含む災害時要援護者支援システムや実際の支援内容に対しての期待・不安・要望などを検討するとともに,全国を対象とするウェブ調査を実施し,データ入力を完了した. (5) 住民・関係諸機関への情報提供用ウェブサイトと情報共有用地域SNSの構築と運用 情報提供用サイトや地域SNSに必要とされる機能や提供すべき情報を検討し,実際に災害に関連する地域SNSを構築し,試験的運用を開始した.
|
Research Products
(21 results)