2009 Fiscal Year Annual Research Report
古代ギリシア正義論の欧文総合研究-プラトン『国家』とその伝統-
Project/Area Number |
20320048
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
納富 信留 Keio University, 文学部, 教授 (50294848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 裕次 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40282785)
佐野 好則 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (50295458)
荻原 理 東北大学, 文学研究科, 准教授 (00344630)
大芝 芳弘 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (70185247)
田中 伸司 静岡大学, 人文学部, 教授 (50207099)
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Keywords | 正義論 / プラトン / 国家 / 西洋古代 / 民主制 / 西洋古典学 / 政治思想 / 現代倫理 |
Research Abstract |
古代ギリシアにおける「正義」の理念を、西洋古代哲学・西洋古典文学・受容史の観点から多角的かつ総合的に検討する本プロジェクトでは、初年度に引き続き、第2年度には計3回の共同検討会(7月、12月、3月)を開催して、研究発表・討論を重ねた。そのうち、7月には、イェール大学のV.ハート教授を招いて、公開講演会を開催し、また共同検討会ではメンバーのこれまでの英文成果を検討していただいた。また、ブリュッセルからS.デルコミネット博士、ブリストル大学からR.ファウラー教授もお招きして、公開講演会や共同討議を行い、有意義な意見交換の機会をもった。 2010年1~2月には、韓国ソウルにて、ソウル大学と『国家』についての共同シンポジウムを開催し、本研究プロジェクトの納富、近藤が研究発表を行って、韓国の研究者・学生と活発な意見交換を行った。また、研究代表者の納富は、4月に中国、11月にチェコで哲学の学会に参加し、プラトン哲学について研究発表を行い、大きな成果を得た。 本研究は、2010年夏に慶応大学で開催される第9回プラトン・シンポジウム(国際プラトン学会)を一つの目標におき、最新のプラトン『国家』研究をフォローしながら、オリジナルな研究成果を出すことを目標としている。メンバーのうち研究課題がまとまった者から、英文論文を作成し、校閲を受けながら様々な媒体でまず公刊するようにしている(日本西洋古典学会欧文雑誌への投稿等)。それらの成果を最終的に欧文の研究論文本として出版するため、着実な成果を挙げている。
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Research Products
(17 results)