2008 Fiscal Year Annual Research Report
論述プロセスの分析・可視化に基づくアカデミック・ライティング指導法の開発
Project/Area Number |
20320071
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
二通 信子 The University of Tokyo, 留学生センター, 教授 (20254691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 弥生 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (90293092)
佐藤 勢紀子 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20205925)
因 京子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60217239)
山本 富美子 武蔵野大学, 文学部, 教授 (50283049)
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Keywords | レポート・論文作成への支援 / 論文のタイプ / 論文の論述構造 / 論文の構成要素 / 検証型論文 / 論証型論文 |
Research Abstract |
本研究は、論文のタイプ別の構成要素、論述構造、典型的な産出プロセスなどを明らかにし、その成果に基づき留学生の論文作成支援の教材および教室活動の提案を行うことを目的としている。 平成20年度は、先行研究の検討、論文例の収集、専門分野の教員からの資料収集などを行うとともに、パイロット的な調査として、自然科学、人文科学、社会科学の合計20分野の論文についてその構成要素や構造の分析を行った。その過程で、主たる論文のタイプとして、実験・調査などによる検証を目的とした「検証型論文」、文献に基づく論述過程に重点を置く「論証型論文」、両者の中間にあたる「複合型論文」の三つを抽出し、それぞれのタイプの論文の構成要素,論述構造について比較検討を行った。 異なる分野における論文の構造の比較については、これまで論文の特定部分についての限られた分野での調査は行われているものの、本研究のような学術論文全体を視野に入れた調査研究は行われていない。20年度の研究は、今後2年間の本格的な調査に向けて重要な示唆を与えるものとなった。
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