2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本的特殊性を考慮したオンライン教育学の構築-日本人向け独習用独語オンライン講座
Project/Area Number |
20320086
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
OLIVER Bayerlein Nanzan University, 外国語学部, 准教授 (30387732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里村 和秋 成蹊大学, 法学部, 教授 (00270801)
鈴木 伸一 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90338187)
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Keywords | e-learning / ドイツ語 / オンライン講座 |
Research Abstract |
初年度の今年は、計画に従って語学講座のコンテンツ作成およびプロトタイプの評価によって、基礎的なデータを収集した。まず4月にはSkypeを用いて、また5月には実際にメンバーが名古屋に集まって、数度にわたりプロジェクトの再検討、実際の作業の進め方、ドイツでの教材収集および撮影計画などを具体的に検討した。またそれと平行して5月には、日本独文学会春期研究発表会で研究発表を行い、プロジェクトの概要、特に主要な研究テーマとなるMoodleによるフィードバックシステム、そして新たに提案するe-Learningでの自律学習のコンセプトを詳細に説明した。この際に行われた議論を論文にまとめ、学会誌である「ドイツ文学」に発表した。8月5日から12日までドイツに滞在し、研究協力者であるデュッセルドルフ大学国際コミュニケーション研究所(IIK)のメンバーとスケジュールの確認、来年のワークショップ開催の打ち合わせを行い、教材のビデオ撮影を行った。十分に情報がない慣れない土地での撮影となったが、現地で採用した演技者のレベルや録音の技術的な問題、また撮影場所の確保などが問題となった。9月から10月にはe-Learningの語学講座のプロトタイプ(1課と2課)の作成を行い、プロトタイプの評価のために200項目にわたる詳細なアンケートを作成した。そして11月には実際に南山大学と成蹊大学の学生をモニターにしてこのプロトタイプ利用についてアンケートをとり、その結果を12月にまとめた。その評価によれば、ビデオによる教材は非常に学習効果が高いことが確認されたが、一方でフィードバックシステムがまだ十分に機能していないことも確認され、そこで明らかになった問題点の改善を詳細に再検討した。それに基づいて2009年1月から3月には3課と4課を作成し、来年度のe-Learningの語学講座の開講に向けて基礎的な作業を終えた。
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Research Products
(2 results)