2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本的特殊性を考慮したオンライン教育学の構築-日本人向け独習用独語オンライン講座
Project/Area Number |
20320086
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里村 和秋 成蹊大学, 法学部, 教授 (00270801)
鈴木 伸一 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90338187)
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Keywords | ドイツ語 / オンライン教育 / 語学講座 / Moodle / 遠隔教育 / ブレンディド・ラーニング / インターネット / ドイツ語教育 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは、日本における有効性の観点から、日本人のための「外国語としてのドイツ語(DaF)」のオンライン語学コース案を作り上げることが目的である。この語学コースは、学習過程で常に実施される「評価」を通して吟味され最適化されるが、最終的な目的は、ヨーロッパ及びアメリカでの学習理論をめぐる最新の潮流を視野に入れながら、日本の外国語学習者の要望や必要性に対して最適化される、外国語教育の分野における自律学習のためのオンライン教育学を構築することである。ここでこのオンライン教育学は単にドイツ語学習者だけではなく、他の言語の学習者にも有効なものとなる。 平成22年度は本研究(4年間)の3年次にあたる。本年度は、23年度のオンライン講座の一般公開に向けて、21年度に構築したプロトタイプの評価アンケートの分析に基づき、コース全体の問題点の洗い出しを行った。具体的には、一度撮影した講座用ビデオの評価と再撮影、The Common European Framework of Reference for LanguagesのレベルA2までに準拠するためのテキスト修正、文法練習やコミュニケーション問題の新開発、文化的諸テーマの系統的学習に関する実証研究、学習コミュニティの構成方式の検討などを行い、予定されていたオンライン講座(12ユニット)の開講のための準備を終えた。現在その講座について、多様なOSおよびブラウザによる検証、携帯電話での利用のための検証、特に最近急速に普及しているスマートフォン(iPhone, iPod, iPad)への対応などを確認した。現在コンテンツ配信の最終チェックを行っている。またデュッセルドルフ大学多文化コミュニケーション研究所の協力を得て、当地で海外のドイツ語学習者にもこの語学講座を利用してもらい、外国人と日本人とのオンライン語学コースの利用形態の比較を行い、日本的特殊性に関するデータを収集することとし、その準備として、本語学講座用に英語バージョンも作成した。計画通りに作業は進捗しており、平成23年4月より予定通り一般公開を行い、データを収集する予定である。
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Research Products
(5 results)