2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20320097
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Research Institution | Nagasaki Junshin Catholic University |
Principal Investigator |
宮坂 正英 Nagasaki Junshin Catholic University, 人文学部, 教授 (00269101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 教授 (30161772)
青山 宏夫 国立歴史民俗博物館, 教授 (00167222)
日高 薫 国立歴史民俗博物館, 准教授 (80230944)
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Keywords | シーボルト / 日本博物館 / 日欧文化交渉史 |
Research Abstract |
平成20年度の調査・研究は研究計画に従い下記のように実施した。 ・ブランデンシュタイン家資料群の基礎調査及び関係資料の抽出と撮影 実施期日:平成20年9月4日〜6日成果:(1)シーボルトが作成した日本地図の基礎資料となった手書き地図、風景画約80点の抽出と高画質デジタル撮影。同家所蔵の文書を除く地理学資料をほぼ網羅。(2)同家所蔵の漆器類の所在調査を行い、約50点の資料をデジタル撮影。(3)外国奉行をはじめとする幕府高官からシーボルトに送られた外交文書約20点を抽出、解読とデジタル撮影を行った。 ・ミュンヘン国立民族学博物館所蔵シーボルト・シーボルトコレクション所在調査実施期日:平成20年9月8日〜10日成果:(1)同館所蔵シーボルト・コレクションの所在調査を行い、日本製古地図、書籍のうち重要なもの約30点をデジタル撮影。(2)同コレクション中の漆器類の所在を調査し、約200点を撮影。(3)シーボルトの行った日本産業調査に関連すると思われる原料、金属加工品を中心に所在を調査。 ・ライデン国立民族学博物館所蔵シーボルト・コレクション所在調査実施期日:平成21年1月31日〜2月9日成果:(1)同館の所蔵品のうち日本産業と関連する資料の点数、概要調査を行い、来年度の調査の下準備を行った。(2)シーボルトが行った日本展示及び日本博物館構想に関わる文書を新たに発見し、デジタル撮影した。(3)来年度のために同館及びライデン大学付属図書館の責任者と交渉し、調査の許諾を得た。 ・収集資料の整理と簡易データベース化撮影デジタル画像は国立歴史民俗学博物館で一括して管理、その簡易版を用いて、手始めにブランデンシュタイン家所蔵の地図、地理学資料のデータベース(日本語、ドイツ語併記)の作成に着手。収集された文書の解読ブランデンシュタイン家所蔵のシーボルト関係文書から抽出された日本の産業に関する資料の中から、米、藁製品、漆器に関する手書き文書の解読・翻刻・翻訳を開始。
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Research Products
(1 results)