2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20320099
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
趙 景達 Chiba University, 文学部, 教授 (70188499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 博信 千葉大学, 文学部, 教授 (60134342)
久留島 浩 国立歴史民俗博物館, 教授 (30161772)
須田 努 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 准教授 (70468841)
慎 蒼宇 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (80468222)
檜皮 瑞樹 早稲田大学, 付属研究所, 助手 (00454124)
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Keywords | 日本近世史 / 幕藩体制 / 異邦人 / 近代 / 差別 / 在日 / 改名 / 陶磁器 |
Research Abstract |
当該年も引き続き鹿児島県美山町(旧苗代川)の調査を行った。いままでより詳細に行い、地形調査を実施して、村の成り立ちと窯の移動について調査した。また、郷土史家から苗代川の歴史についてレクチャーを受けるとともに、質疑討論を行った。そして、現地の方から聞き取り調査を行い、交流も深めた。苗代川側の歴史的な人間関係などが見えてきて、知見が広まった。薩摩焼の歴史についても指宿在住の専門研究者を訪ね質疑応答をするとともに、今後の研究に進め方について討議した。 さらに、苗代川から鹿屋に移住した朝鮮人について調査を行った。鹿屋にも朝鮮の檀君を祀る玉山神社が存在するが、その神主から詳しい事情を聴取した。戦前の事情に詳しい古老からも鹿屋の歴史や人間模様について事情を聴取した。 苗代川との比較の見地から、有田焼についても調査を行い、現地の陶工や名士から聞き取り調査を行った。とりわけ、有田焼の祖である李三平の子孫から聞き取りを行うとともに、いまに伝わる古文書を調査することができたのは大きな成果であった。合わせて名護屋城博物館を訪ね、豊臣秀吉の朝鮮侵略の様相について調査した。 日常的には、研究参加者は、研究分担に基づき、前年度から引き続いて資料調査を行った。図書館での調査と古図書の購入が主たる収集作業であったが、そうした資料を持ち寄って、研究会を随時開催し、互いの成果を確認するとともに、今後の研究の方向性について合意を見た。
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Research Products
(9 results)