2008 Fiscal Year Annual Research Report
日独関係史における相互認識:想像、イメージ、ステレオタイプ
Project/Area Number |
20320116
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
SAALER Sven Sophia University, 国際教養学部, 准教授 (70401205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 章 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90092197)
田嶋 信雄 成城大学, 法学部, 教授 (80179697)
萩谷 順 法政大学, 法学部, 教授 (50409348)
加藤 陽子 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (90218321)
石田 勇治 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30212898)
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Keywords | 日独関係史 / 国際関係史 / 外交史 / 軍国主義 / 帝国主義 |
Research Abstract |
初年度において、計5回研究会を開きました。2回研究代表・研究分担者の顔合わせを行ない、研究プロジェクトの具体化を図り、日独関係の先行研究を整理しました。書評会で2008年刊の工藤・田嶋編『日独関係史』を評価・批判しました。2回の研究会において外部報告者を呼び、「イメージ論」に関する理論的な体系を整理し、各研究分担者の研究テーマを具体化し、各分担者の研究テーマを理論的に裏付けてきました。 研究会において、先行研究の弱点である外交・経済関係への過度な注目に関する問題意識の共有が進み、各分担者の研究テーマについて、活発に議論し、先行研究において利用されてこなかった資料についてもお互いに指摘しあいました。 一部の研究分担者が国内外の資料館で新しい資料を発掘しました。なお、研究代表者がドイツに出張し、在ドイツの日独研究者との交流を深め、2009年6月に企画されているワークショップと2010年秋に企画されている国際シンポジウムへの参加について合意しました。 研究代表者の上智大学への移籍のため、HP開設は遅れながらも、ビジュアル資料の収集などが進み、関係団体・組織との協力・対話も進めた。研究代表者は在東京の(社)ドイツ東洋文化研究協会(OAG)と協力し、1870年代からの日独関係において大きな役割をはたしてきた同協会の歴史を究明しはじめ、奈良県立図書情報館の協力を得て、同図書館にて2009年3月からOAGの歴史を紹介する展覧会を開きました。日独関係の150周年目の2010年に、OAG、同図書館と在日ドイツ大使館と再度展覧会を企画することに合意しました。
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Research Products
(10 results)