2008 Fiscal Year Annual Research Report
世界遺産知床における先住民族考古学の創成と文化資源開発
Project/Area Number |
20320121
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 博文 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 准教授 (60333580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 孝雄 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (20269640)
徐 光輝 龍谷大学, 国際文化学部, 教授 (70278498)
蓑島 栄紀 苫小牧駒澤大学, 国際文化学部, 准教授 (70337103)
HUDOSON Mark 西九州大学, リハビリテーション学部, 准教授 (20284052)
山村 高淑 北海道大学, 観光学高等研究センター, 准教授 (60351376)
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Keywords | 世界遺産 / 知床国立公園 / アイヌ民族 / 先住民族考古学 / 文化資源 / オホーツク文化 / Public Archaeology |
Research Abstract |
平成20年度は、研穽計画初年度ということで全体的な計画の打ち合わせを行い。9月には、知床半島ウトロに所在するチャシコツ遺跡において各大学からの学生参加を得て合同調査をおこなう一方で、先住民考古学お孕び先住民族と世界遺産との関係のすぐれた先行研究を有する米国より、J.Watkins教授(オクラホマ大学)、G.Frank教授(南カリフォルニア大学教授)を招聰し、知床と実情を調査頂き、コメントをいただいた。またカリフォルニアやオクラホマなどでの先行事例の講演をいただく機会を得ることができた。 このほか、世界遺産登録地域内とりわけ岬先端部の調査を実施し、先端部に近世アイヌ文化期の良好な遺跡および聖地遺跡の所在することを確認することができた。 秋には、北海道南西部において調査されているアイヌ文化期の集落遺跡の巡検を行い各地の自治体の文化財担当者との意見交換をおこなった。 平成20年度の成果については、国際学会においては、6月のアイルランド、ダブリンで開催された世界考古学会議および、平成21年3月にアメリカ、サンタ・フェにおいて開催されたアメリカ応用人類学会において免住民族考古学の取り組みについての報告を行う一方で、講演会を開催して成果の普及を図った。 今年度、国内むけの成果報告としては、平成21年5月に開催される日本考古学協会総会において口頭発表する機会が与えられており、報告する予定である。
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Research Products
(9 results)