2009 Fiscal Year Annual Research Report
キリシタン墓碑の調査研究-その源流と型式分類のための再調査
Project/Area Number |
20320125
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Research Institution | Nagasaki Junshin Catholic University |
Principal Investigator |
片岡 瑠美子 Nagasaki Junshin Catholic University, 人文学部, 教授 (20185797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下川 達彌 活水女子大学, 文学部, 教授 (30389530)
片岡 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (50123831)
五野井 隆史 聖トマス大学, 文学部, 教授 (70013282)
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Keywords | 歴史考古学 / キリシタン史 / キリシタン墓碑 |
Research Abstract |
今年度は長崎県北部および県外に現存するキリシタン墓碑との比較研究を行い、前年度調査において確認された調査結果との比較分析作業を行った。また、これまでに行った調査結果からキリシタン墓碑の源流を究明するために、ポルトガル、イタリア、ローマの墓地調査と博物館資料調査を行い、比較研究を行った。さらに、これまでは日本におけるキリシタン墓碑の調査を長崎県を中心として行い分析を進めてきたが今年度は周辺地域(熊本県玉名荒尾地方・天草八代地方)と近畿圏(茨木・四条畷・京都方面)の実地調査を行い、長崎県およびその近郊、さらに近畿圏でのキリシタン墓碑の比較研究を行い長崎県での調査結果、長崎県近郊での調査結果、その他の地域での調査結果を詳しく分析し日本におけるキリシタン墓碑の状況比較を行った。加えて、より正確なキリシタン墓碑の源流調査と型式分類に関する研究を遂行するために調査研究結果をシステムへ入力し、調査結果のデータベース化を行っている。これらの整理を行っている資料には、現地調査の際にその墓碑に関係の深いと思われる博物館や現地の公的文化財担当等への調査も同時に行い、当該墓碑の発見に関する記録や伝承等に関しての資料収集もあり、禁教時代の行動との関わりや、寄墓(再埋葬)や解法などの反キリシタン行為との関連などを実証する資料として関連付けられる可能性を考慮し、資料の分析・整理を行い、史学的な考察を踏まえた研究を推進している。
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Research Products
(1 results)