2009 Fiscal Year Annual Research Report
民主政治における非選出機関の役割:韓国選挙管理委員会の比較研究
Project/Area Number |
20330027
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大西 裕 Kobe University, 法学研究科, 教授 (90254375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
品田 裕 神戸大学, 法学研究科, 教授 (10226136)
曽我 謙悟 神戸大学, 法学研究科, 准教授 (60261947)
浅羽 祐樹 山口県立大学, 国際文化学部, 講師 (70403912)
磯崎 典世 学習院大学, 法学部, 教授 (30272470)
川中 豪 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター, 主任研究員 (40466066)
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Keywords | 政治学 / 比較政治 / 民主化 / 選拳政治 / 韓国 / フィリピン / 日本 / 選挙管理 |
Research Abstract |
本研究は、韓国の選挙管理委員会が選挙政治に与えた影響を、比較を念頭に置いた上で分析的叙述(Analytic Narratives)の手法を取り入れて調査・分析する。すなわち、第1に、非選出機関と議会・市民の3者間関係が選挙法・政党法及び選挙監視活動に与える影響を明らかにし、第2に、民主政治の持続と選管の関係を検討する。平成22年度は、21年度に引き続き韓国の中央選挙管理委員会を、磯崎、浅羽、大西が現地調査した。磯崎は選挙監視活動を、浅羽は選挙管理委員会が大きな影響力を保持するようになる歴史的経緯を、大西は民主化後の選挙管理委員会の組織、人員、予算の変遷を中心に調査した。 本年度は、比較対象であるフィリピン、日本の調査も進めた。フィリピンについては9月に現地調査を行い、選挙管理委員会の他、ナムフレルなど選挙監視を行う民間NGOにもインタビューした。日本については、大阪府、大阪市、香川県、石川県、札幌市の選挙管理委員会を調査した。これらの結果、フィリピンでは選挙管理委員会が弱く、韓国と対照的で、司法がアリーナとして機能していること、日本国内では、人員、予算、明推協との関係などが自治体によって予想外に多様であることが分かった。このほか、理論研究では世界各国の選挙管理が、独立モデル、政府モデル、混合モデルの3類型に分類され、それぞれ選挙管理のパフォーマンスに影響を与えているとの研究が多いことが分かった。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
浅羽祐樹(共著)
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Journal Title
アジアにおける大統領の比較政治学:憲法構造と政党政治からのアプローチ(ミネルヴァ書房)
Pages: 39-60
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