2009 Fiscal Year Annual Research Report
人間、国民、市民-市民社会、ナショナリズム、グローバリズムと新しい政治理論
Project/Area Number |
20330029
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
岡本 仁宏 Kwansei Gakuin University, 法学部, 教授 (20169155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 望 駒澤大学, 法学部, 講師 (90459016)
山田 竜作 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (30285580)
菊池 理夫 三重中京大学, 現代法経学部, 教授 (90153048)
的射場 敬一 国士舘大学, 政経学部, 教授 (40219530)
木部 尚志 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (10310327)
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Keywords | 市民 / 国民 / 市民社会 / ナショナリズム / グローバリズム / シティズンシップ / 政治主体 / 政治学 |
Research Abstract |
本研究課題は、変革期における新しい政治主体の可能性を探ることを目的としている。本研究自体は、4年間のプロジェクトであり、その第2年度である。本年度は、研究合宿を2回行った。 第一に、今年度は新しく、実地調査を導入した。夏の合宿において、大阪市の釜ケ崎地区における実地調査を行った。また、12月の合宿においても、浜松市でブラジル系移民・外国人労働者関連地区を訪問した。研究報告としては、それぞれの合宿で、合計13本の報告セッションが設けられ、非常に活発な議論が行われた。なお、ゲストとして、遠藤比呂通弁護士(前東北大学助教授)、及び大竹弘二(南山大学助教授)氏を招き、活発な議論を行った。 テーマ的には、本年度は、貧困、福祉国家、平和、といったキーワードを重点にして合宿が行われた。コミュニティやシティズンシップに対する関心も継続されている。 第二に、昨年に引き続き、メンバーが国際学会での発表を行ったり、英文発表を行っており、継続的な国際的発表の努力が行われている。 第三に、本年度は特に、貧困、及び平和というテーマとの関係で、憲法論との関連が深い研究が多く行われ、その成果も発表されてきている。 第四に、最終年度に向けて、研究成果の出版発表のための、企画検討を行い、出版準備をおこなった。 第五に日本政治学会においては、政治的シティズンシップ概念に関するセッションを企画運営し、発表者3名、コメンテーター2名、司会を本研究会のメンバーで行い、研究成果の発表を行うことができた。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
Masatsugu Maruyama
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Journal Title
"Evaluating Japanese Agricultural Policy from An Eco-socialist Perspective", Eco-socialism as Politics : Rebuilding the Basis of Our Modern Civilisation, chapter 10.(in Qingzhi Huan(ed.))(Springer)
Pages: 151-162
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[Journal Article]2010
Author(s)
寺島俊穂
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Journal Title
『平和学を学ぶ人のために』第9章 攻められたらどうするか(君島東彦編)(世界思想社)
Pages: 187-206
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[Journal Article]2010
Author(s)
寺島俊穂
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Journal Title
第II章 市民活動の理論-アレントの活動概念から-『ソーシャル・キャピタルと市民参加』〔研究双書 第150冊〕(関西大学経済・政治研究所)
Pages: 33-68
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[Journal Article]2010
Author(s)
菊池理夫
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Journal Title
日本におけるコミュニタリアニズムの可能性『コミュニティ-公共性・コモンズ・コミュニタリアニズム(双書持続可能な福祉社会へ:公共性の視座から1)(広井良典・小林正弥編著)(勁草書房)
Pages: 87-109
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[Journal Article]2009
Author(s)
千葉眞
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Journal Title
カントの永遠平和論とコスモポリタニズム『平和の政治思想史』(千葉眞編)(株式会社おうふう)
Pages: 67-99
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[Journal Article]2009
Author(s)
千葉眞
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Journal Title
現代にグランドセオリーは可能なのか『平和と和解のグランドデザイン-東アジアにおける共生を求めて』(村上陽一郎・千葉眞編)(風行社)
Pages: 27-47
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[Journal Article]2009
Author(s)
千葉眞
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Journal Title
政治と暴力-一つの理論的考察-『年報政治学-政治おける暴力2009-II』(日本政治学会編)(岩波書店)
Pages: 11-30
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[Journal Article]2009
Author(s)
岡本仁宏
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Journal Title
パトリオティズム『政治概念の歴史的展開-概念史から見た政治思想史第3巻』(古賀敬太編)(晃洋書房)
Pages: 105-135
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[Journal Article]2009
Author(s)
富沢克
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Journal Title
グローバリズム時代のナショナリティ:リベラリズムとの関連で『グローバル時代の法と政治:世界・国家・地方』(富沢克・力久昌幸編)(成文堂)
Pages: 197-217
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[Journal Article]2009
Author(s)
富沢克
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Journal Title
ナショナリズム『政治概念の歴史的展開-概念史から見た政治思想史第3巻』(古賀敬太編)(晃洋書房)
Pages: 83-104
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