2010 Fiscal Year Annual Research Report
人間、国民、市民-市民社会、ナショナリズム、グローバリズムと新しい政治理論
Project/Area Number |
20330029
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
岡本 仁宏 関西学院大学, 法学部, 教授 (20169155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10171943)
古賀 敬太 大阪国際大学, 現代社会学部, 教授 (90186643)
菊池 理夫 南山大学, 法学部, 教授 (90153048)
荒木 勝 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (70126829)
丸山 正次 山梨学院大学, 法学部, 教授 (10229627)
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Keywords | 市民 / 国民 / 市民社会 / ナショナリズム / グローバリズム / シティズンシップ / 政治主体 / 政治学 |
Research Abstract |
本共同研究は、変革期における新しい政治主体の可能性を探ることを目的としている。本年度は、4年間のプロジェクトの第3年度に当たる。研究合宿を1回行い、冬合宿は行わず最終年度に向けて執筆作業に集中することとした。 第一に、今年度は夏の研究合宿においては、立岩真也(立命館大学教授)氏を招き、狭い意味での政治思想を超えて、哲学的・社会学的な、非常に広範囲な論題について活発な議論を行った。特に、コスモポリタニズム、エコロジカルな市民性、さらには「人間」概念との関係で、これまでの議論よりも普遍主義的な視点よりの研究関心が中心となったが、それらと従来の議論の緊張感が維持されつつ研究がなされてきている。その成果も発表されている。もちろん、コミュニティやシティズンシップという継続的な基本関心も維持されている。 本研究会の特質である、古代政治思想研究者から現代エコロジーやNPO論研究者にまで至る広範囲な参加が、研究会の議論に多様な質を与えている。 第二に、日本政治学会、及び政治思想学会において、共同研究者が研究報告のみならず、司会やコメンテータなど多様に活躍している。 第三に、昨年に引き続き、メンバーが英文発表を行っており、継続的な国際的発表の努力が行われている。 第四に、最終年度に向けて、研究成果の出版発表のための、企画検討を行い、特に後半は最終年度のための調整作業が行われた。
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Research Products
(23 results)