2011 Fiscal Year Annual Research Report
人間、国民、市民-市民社会、ナショナリズム、グローバリズムと新しい政治理論
Project/Area Number |
20330029
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
岡本 仁宏 関西学院大学, 法学部, 教授 (20169155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 勝 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (70126829)
丸山 正次 山梨学院大学, 法学部, 教授 (10229627)
古賀 敬太 大阪国際大学, 現代社会学部, 教授 (90186643)
寺島 俊穂 関西大学, 法学部, 教授 (70155464)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
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Keywords | 市民 / 国民 / 市民社会 / ナショナリズム / グローバリズム / シティズンシップ / 政治主体 / 政治学 |
Research Abstract |
今年度は、最終年度にあたる年である。また、同時に東日本大震災によって、我々の社会に大きなインパクトが与えられた年である。 本年度は、一部の研究分担者に、震災の影響が出て昨年度の研究計画が今年度にずれ込むなどの影響があった。また、最終年度に海外からの研究者の招聘も考えていたが、東日本大震災後の原発を巡る不安のなかで、具体化することはできなかった。 しかし、幸いにして、これまで3年間の蓄積をもとに、夏以後はきちんとした研究を継続することができた。夏合宿においては、当初の本研究会の趣旨にそって、政治思想研究者が具体的に社会的現実から学ぶ機会を作るためにも、東日本大震災の被災地での合宿を行い、仙台地域の海岸部、東松島町、石巻市などの被災地を回った。また七ヶ浜町では救援活動を行っているNPOからの聞き取りや松島町では地域寺院からの被災に関する聞き取りを行った。もちろん、研究合宿であることから、最終年度に向けての打ち合わせやそれに照準を合わせた形での研究交流を行った。 秋の時点で、研究代表者である岡本が、「政治主体」概念についての手がかりとなるペーパーを執筆し、それを踏まえて、最終報告書の執筆に向けて、各自の研究を進展させることに集中した。 なお、政治思想学会、及び政治学会での研究分担者の発表や活動も多くなされ、それぞれの研究成果の発表も下記のように行われている。 科学研究費の報告のための要件とはされていないが、成果物をきちんと作成することが必要と判断し、その計画を立て、2012年3月には、A4判、218ページの最終報告書を作成し配布した。 今後この報告書をベースとして、出版に結び付けるべく、計画を立てて取り組んでいる。
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Research Products
(46 results)