2009 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害児・者のためのコミュニケーション学習支援システムの開発
Project/Area Number |
20330197
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
田実 潔 Hokusei Gakuen University, 社会福祉学部, 教授 (00337007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 育也 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80322866)
辰己 丈夫 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (70257195)
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Keywords | パニック・リフレクションモデル / アスペルガー症候群 / パニック行動 / FLASH MOVIE |
Research Abstract |
1年目の成果に基づき、FLASHを使ってコミュニケーション学習支援モデルの開発を行った。今年度は、発達障害児・者のスムーズなコミュニケーションを阻害している要因のひとつであるパニック行動に焦点をあてて、アスペルガー症候群の男児1名を対象に、パニック行動を細かく行動分析し、パニックの契機となった出来事から実際にパニックに至るまでの行動をスモールステップで明示してパニックに至らない行動選択の可能性を示すモデルを作成し、パニック・リフレクションモデルと名付けた(以下PRM)。PRMをリリースするまでの研究過程については、国際学会において発表を行った。 さらに、このPRMを用いて、1週間に1度の割合で学習支援を行った結果、パニックの回数が大幅に減るという結果が得られた。Social Skill尺度による事前と事後の変化でもいくつかの項目で改善が見られており、コミュニケーション学習支援システムとしてのPRMの有効性が示される結果となった。このデータについては、国内の学会(日本特殊教育学会)における自主シンポジウムや海外国際学会(IASSID International Association for the Scientific Study of Intellectual Disabilities)において発表を予定しており、査読付き学会誌投稿の準備も進めている。
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Research Products
(3 results)