Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 助教 (70371721)
荒井 章司 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (20107684)
富士原 敏也 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究主任 (30359129)
杉岡 裕子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究主任 (00359184)
鈴木 勝彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, チームリーダー (70251329)
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Research Abstract |
平成21年度は,プチスポット火山の調査航海は行わなかったため,平成20年度までに取得した岩石試料やデータ解析を行った。 19年度設置,20年度回収の3台の広帯域海底地震計(BBOBS)により得られた調査海域下の上部マントル速度構造解析結果は,プルームなどの異常が見られず,普通の海洋プレート下のアセノスフェア構造であることが分かった(Shito et al.,2009)。また同BBOBSデータから,同海域に存在する130Maに形成された海洋プレート断裂帯において,海洋プレート内微小地震が発生していることが明らかになった(Sugioka et al., 2009)。地殻熱流量測定結果により見つかった同海域の高熱流量以上および海山周辺に見られる低熱流量異常について解析を行った(Hamamoto et al., 2009 ; Yamano et al., 2009)。また平成19年度までに採取された捕獲岩試料を用い,地殻深部~上部マントルの熱物質構造およびマントル組成について研究をすすめ結果,古い太平洋プレートの断片であり,マグマに捕獲された深度が試料毎に異なることが明らかになった。これらの成果は,連携研究者主著で国際誌に発表され国際誌(Yamamoto et al., 2009),また国際学会で発表された(Abe et al., 2009)。さらに研究成果の一部は,国際誌に二編投稿中である。また,連携研究者が主著の岩石化学的研究論文1編が,国内紙(平野ほか,2010)に掲載された。 11月30日~12月1日にかけて,東京大学地震研究所において研究集会を実施し,これまで5年間実施した各分野の成果を持ち寄り,今後の研究方針を議論した。上記の成果は,この研究集会の成果報告(英文)として印刷し,関係方面に配布している(備考参照)。
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