2010 Fiscal Year Annual Research Report
プチスポット総合研究ー岩石学と海域調査:海洋リソスフェア発達過程解明に向けて
Project/Area Number |
20340124
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
阿部 なつ江 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 研究員 (80302933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 助教 (70371721)
荒井 章司 金沢大学, 理工学域自然システム学系, 教授 (20107684)
富士原 敏也 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究主任 (30359129)
杉岡 裕子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究主任 (00359184)
鈴木 勝彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, チームリーダー (70251329)
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Keywords | プチスポット / 海洋リソスフェア(プレート) / 広帯域海底地震計(BBOBS) / 海洋プレート内微小地震 / アセノスフェア / 地殻熱流量 / マントル捕獲岩 |
Research Abstract |
【観測航海】平成22年度は,プチスポット火山の調査として実施した航海は、下記の2航海であった。 1) 北西太平洋南鳥島周辺における海底火山潜航調査(5月16日-6月4日:首席平野、清水乗船):小規模海丘からアルカリ玄武岩を採取した。それがプチスポット火山であるか否かは、現在分析中で、年代測定等の結果を考慮し、結論する。 2) アウターライズ横断測線における広帯域海底地震計設置(9月4-12日:杉岡、伊藤乗船):1年間の観測期間を経て、平成23年度回収予定。日本海溝へ沈み込む前の太平洋プレート構造・厚さ等の変化を観察する予定。なお、設置期間中に、東北沖太平洋地震が発生しており、同地震・余震および関連する余震などが観測されていることが予想される。 【岩石研究】かんらん岩捕獲岩の微細組織解析により明らかになった海洋リソスフェアの地震波速度異方性に関する論文が、国際誌に発表された(Harigane et al.,2010 EPSL)。また海洋リソスフェア構造の比較研究として、大西洋海域やオフィオライト その他:複数の研究機関や国際学会などから招待講演の依頼があり、研究代表者および分担者は講演を行った。(4月米国ウッズホール海洋科学研究所・阿部;3月独GEOMAR・馬場など)。 平成22年に実施した研究集会(東京大学地震研究所)の報告書は、英文で作成され、国際的に配布されたと同時に、web page上で公開している(備考参照)。
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Research Products
(15 results)