2011 Fiscal Year Annual Research Report
下部地殻における流体の起源と挙動に関する総合的研究
Project/Area Number |
20340148
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
角替 敏昭 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50252888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
M. SANTOSH 高知大学, 理学部, 教授 (20333453)
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Keywords | グラニュライト / 流体包有物 / 超高温変成作用 / 大陸地殻 / 造山帯 |
Research Abstract |
本研究の目的は、下部地殻中の流体の挙動や起源を総合的に理解するための新たな分析・解析法の開発と、それらの天然の岩石への応用である。4年間の研究期間の最終年である本年度は、基盤となる5つの研究テーマのうち、以下の2つについて行った。 1.流体包有物の解析:平成20年度に構築した微小流体包有物分析システムにより、飛騨地域、南インド、モンゴル、南極、中国に産出する変成岩中の岩石学的解析および流体包有物の測定を行った。ほとんどの岩石で初生的なCO2包有物を確認し、下部地殻においてCO2に富む流体が卓越していることを明らかにした、一方で、H2O包有物の存在も確認した。その起源と意義について、平成24年度も継続して研究を行う予定である。 2.シュードセクション法を用いた変成流体組成の解析:南インドに産出する変成岩について、ギブズ自由エネルギー最少化法をもとにした熱力学的解析を行い、変成作用における流体組成を検討した。その結果、南インドMavadiでは、CO2に富む流体の浸透によってグラニュライトの形成が進んだことが分かったが(これは従来のモデルに一致)、Rajapalaiyamにおいては還元的な流体(例えば、CO2-CH4流体)の浸透が起こったことが分かった。このように、同じ変成岩体において異なるプロセスによって高度変成作用がもたらされた可能性を指摘した。 本研究に関して、平成23年度に4件の論文を国際誌に投稿し、その一部はすでに受理されて公表済みである。また、年度内に4件の国際学会発表と8件の国内学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Carbonic fluids associated with ultrahigh-temperature metamorphism of the Neoproterozoic Lützow-Holm Complex, East Antarctica: evidence from fluid inclusions
Author(s)
Tsunogae, T., Shimizu, H., Kato, M., Miyamoto, T., Dunkley, D.J.
Organizer
11th International Symposium on Antarctic Earth Sciences
Place of Presentation
エジンバラ(イギリス)
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[Presentation] Resolving orogenic events in construction of the Lützow-Holm Complex, east Antarctica
Author(s)
Dunkley, D.J., Miyamoto, T., Tsunogae, T., Kato, M., Shiraishi, K., Motoyoshi, Y.
Organizer
第31回極域地学シンポジウム
Place of Presentation
国立極地研究所
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