2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Studies on effect of fluid inclusion compositions on groundwater chemistry in granite
Project/Area Number |
20340149
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
KUROSAWA Masanori University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (50272141)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2011
|
Keywords | 流体包有物 / 微量元素 / 花崗岩 |
Research Abstract |
花崗岩は日本の地表部に広く露出し、堆積物直下の地殻内部で最大の体積を占める重要な構成岩石である。そのため、花崗岩から放出される流体は鉱床や温泉形成・表層環境・花崗岩深部地下水の組成に大きな影響を与える。最近の粒子線励起X 線分析法(PIXE)による流体包有物研究によって、花崗岩体の深部地下水組成は、地表水・外来流体・岩石-水反応等のほか、流体包有物から漏出した液体の組成によっても大きく影響される可能性があることが分かった。花崗岩体は高レベル放射性廃棄物の地層処分のモデル岩体としても重要で、地層処分に影響する深部地下水組成の支配機構の解明も急がれている。そこで、本研究では、日本列島の花崗岩中の流体包有物の組成と花崗岩体の深部地下水組成との関係を解明することを目的に、山梨県甲府と長崎県対馬の花崗岩の石英に含まれる流体包有物の微量元素の分析を試みる。
|