2008 Fiscal Year Annual Research Report
メカノストレスをトリガーとする分子集合法の開拓と機能性分子素子への応用
Project/Area Number |
20350066
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
直田 健 Osaka University, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (20164113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今田 泰嗣 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (60183191)
小宮 成義 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教 (00301276)
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Keywords | 分子集合 / 超音波 / パラジウム錯体 / 白金錯体 / メカノストレス |
Research Abstract |
メチレン鎖をスペーサに有するtrans-ビス(サリチルアルジミン)2核パラジウム錯体の長期に安定な希薄溶液が、1-3秒程度のきわめて短い、低強度の超音波照射によって瞬時にゲル化する新現象を見いだしている。本研究では、種々の超音波条件や濃度、溶媒条件におけるモルフォロジーの制御方法の検討を行い、溶媒によって分子集合様式やゲルの生成機構が変化することを明らかにした。さらに、syn-ビス(サリチルアルジミン)2核パラジウムなど構造異性体との混合系における新しい超音波応答性分子集合制御方法を見出した。trans-ビス(サリチルアルジミン)2核パラジウムと類似構造を有し、中心金属の配位部位として、剛直な配位平面を有するアミノトロポナト、イミノピロールを配位子とする錯体の合成をおこなった結果、剛直な配位部位は、超音波応答性分子集合の著しい阻害要因となり、サリチルアルジミン等の配位平面の高い柔軟性が機能発現には必須であること等が明らかになった。機能発現のための洗濯ばさみ構造の官能基化、機能化に向けての構造設計指針を確立した。
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Research Products
(23 results)