2008 Fiscal Year Annual Research Report
高静水圧環境を利用した硬脆材料の無欠陥微細塑性加工法
Project/Area Number |
20360064
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉野 雅彦 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (40201032)
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Keywords | 硬脆材料 / 微細加工 / 延性モード加工 / 亀裂 / 破壊機構 / 無欠陥加工 / 高圧技術 / 材料特性 |
Research Abstract |
平成20年度は、高静水圧環境下で微細押込み加工を行うための実験装置を開発し、基本的な性能を検証した。 申請者が開発した高静水圧環境加工実験装置を利用し、その圧力容器内に挿入するユニット型微細押込み加工実験装置を開発した。本装置は最高4000気圧に達する圧力容器内に挿入するユニット型の微細押込み加工装置であり、工具を押込むZ軸ステージの他に、工具の押込み位置を制御するためのRステージおよび試験片の位置を制御するθステージを有する。また押込み荷重を測定するロードセルを有し、ビッカース圧子の押込み試験を圧力容器外部のコンピュータにて行うことができる。 またそれとは別にプレス式高静水圧環境押込み実験装置を開発した。この装置はピストンとシリンダーよりなり、シリンダー内部に試験片と圧子が組み込まれている。シリンダー内部には水などの圧力媒体が封入されており、材料試験機にてピストンを押込むことにより、高静水圧を発生させるとともに圧子の押込み試験が行える構造となっている。 これらの装置を用いガラス、アクリル、純アルミなどの試験片を、水、エタノール、ケロシンなどの圧力媒体内で微細押込み試験を行った。また押込み痕は本年度の予算購入したナノスケールハイブリッド顕微鏡にて観察し、静水圧が材料の硬さに及ぼす影響を検討した。
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