2012 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスネットワーク用小型平面アンテナの開発とトランシーバへの実装に関する研究
Project/Area Number |
20360173
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉田 啓二 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (80108670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 晴一 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (40271077)
R.K ポカレル 九州大学, 日本エジプト科学技術連携センター, 教授 (60398568)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 無線通信 / RF CMOSフロントエンド / 超小型アンテナ / 低雑音増幅器 / 電圧制御発信器 |
Research Abstract |
携帯電話、無線LAN、衛星放送などの爆発的普及、ブロードバンド化の急速な進展に伴い、高速無線データ通信のニーズは急拡大している。これら全ての無線通信デバイスにおける問題点として、1.アンテナやバンドバスフィルタなどの受動素子が、LSIを含めたデバイス面積の大部分を占めるため小型化が難しいこと2.LSI上の送受信アンプやミキサ、発振器(VCO)と結合する際、高性能化のためインピーダンス整合が不可欠であるが、LSIチップ内にスパイラルインダクタを用いるため、面積縮小による小型化や高周波化が困難であるという問題が顕在化している。これらの目的を解決するための本年度の研究成果について、以下に述べる。 本年度は、整合回路一体型微小アンテナ、指向性を有する整合回路一体型平面型アレイアンテナおよび、広帯域平面型微小アンテナの3種類アンテナを試作した。さらにRFフロントエンドも試作した。また、実機を用いて、フィールド試験を行い、本研究テーマを完結した。 具体的には、トランシーバの高周波特性においては現有するベクトルネットワークアナライザ、デジタルオシロ及びスペクトラムアナライザを用いて評価した。また、本大学所有の電波暗室を用いて、通信距離の計測を行い、擬似的なフィールド試験とした。
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