2008 Fiscal Year Annual Research Report
塩害とASRの複合劣化構造物に対する電気化学的リハビリテーション手法に関する研究
Project/Area Number |
20360204
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上田 隆雄 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (20284309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水口 裕之 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (00035651)
橋本 親典 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (10180829)
渡邉 健 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (50332812)
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Keywords | 塩害 / ASR / コンクリート / HPFRCC / 陽極システム / 電気化学的手法 / 防食効果 / 膨張抑制効果 |
Research Abstract |
本研究では,塩害とASRの複合劣化構造物を想定し,効果的な電気化学的リハビリテーション手法を開発することを目的として実験的検討を行うこととする。平成20年度は,ASR抑制効果の高いリチウム塩を含有するHPFRCCについて検討を行い,得られた結果を受けてこのようなHPFRCCを陽極層に用いた通電用供試体を作製した。平成20年度に得られた結果を以下に要約する。 (1)リチウム塩としてLiOHおよびLiNO_3をセメント質量の5%添加したHPFRCCの流動性は,Li_2CO_3を添加した場合よりも大きくなった。ただし,PVA繊維を用いたHPFRCCにLioHを添加すると,無添加の場合よりも流動性が低下した。 (2)PE繊維を用いたHPFRCCはPVA繊維を用いた場合よりも空気量が増加し,圧縮強度が低下したが,大きな曲げじん性が得られ,LiOHを添加した場合でも,曲げじん性の低下は見られなかった。 (3)PVA繊維を用いたHPFRCCは,LiOHの添加に伴って圧縮強度や曲げじん性の低下が認められたが,LiNO_3を添加した場合には,無添加の場合と同程度の圧縮強度や曲げじん性が得られた。 (4)本実験の条件では,ひび割れの分散性が大きかったのは,PE繊維を用いた配合の中でW/B=37%のものと,W/B=45%でLiOHを添加したものであった。 (5)LiOHまたはLiNO_3を含有するHPFRCCを陽極層として,鉄筋コンクリート供試体に通電処理を実施したところ,所定の防食電流の供給が確認された。
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Research Products
(1 results)