2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20360295
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴田 修一 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (00235574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 哲司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (90221647)
瀬川 浩代 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (90325697)
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Keywords | 微小球光共振器 / 微小球ラマンレーザ / 波長可変レーザー励起 / 光カップリング / 多波長光源 |
Research Abstract |
粒径数十ミクロンのガラス球を作製し、光導入部である「テラス構造」をガラス球に付与した後、波長可変レーザーを用いて光共振・レーザー発振実験を実施した。まず光導入のカップリング条件を明確にし、発振実験を行った。今回は発振に重点を置いた実験である。 (1)テラス形光共振用微小球の作製 マミュピレータを使用することでピコリットルのゾルを取り扱う作製技術を確立した。溶媒の粘度、ゲル化速度(固化の速度)が作製の重要な因子となった。2成分系有機・無機ハイブリッドが原料として適しており、組成比を変えることによりテラス部の厚さが変化することを見いだした。 (2)波長可変レーザーによる光カップリング実験(光導入実験) 光共振条件は、(1)微小球と被覆の相対屈折率、(2)微小球の粒径、(3)励起用レーザーの波長により決定される。(1)(2)は被覆微小球を作製したときに固定化されるため、励起用レーザーの入射モードを精密に合わせるためには、最適波長を選択することが望ましい。CW Ti:Sapphire(チタンサファイア)レーザーを波長可変光源(波長領域750-950nm)として、直接照射によりテラス微小球への光カップリング実験を実施した。約800nmの波長で励起し、0.1nmまでの精度で最適な波長に合わせることにより、テラス微小球がラマンレーザーとして機能することを確認した。
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