2009 Fiscal Year Annual Research Report
酸化・弗化物イオン結晶の非調和振動及び陰性度とイオン伝導及び弾性・擬弾性の関係
Project/Area Number |
20360301
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
近藤 淳哉 The University of Shiga Prefecture, 工学部, 講師 (30301211)
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Keywords | イオン結晶 / 格子力学 / 高次弾性定数 / ブリルアン散乱 / Cauchyの関係 / イオン伝導 / 電気陰性度 / 一軸応力下 |
Research Abstract |
共同開発を進めてきた純国産タンデム型3パスファブリペロー干渉分光計の製造段階で溝尻光学工業所側 の作業が難航し、当初の予定よりも大幅に納品が遅れたが、平成21年度末に、ようやくタンデム型3パスファブリペロー干渉計分光計が納品され、ブリルアン散乱の測定が高分解能で行えるようになった。 3次の弾性定数決定のために不可欠な、一軸での高応力負荷のため、ブリルアン散乱の実験では測定難易度を高める、3mm以上の厚さのある高屈折率を示す大型試料の測定を可能にした、光軸調整用ホルダー等を作製した。これにより、定盤上での平面光学系のみならず、ブリルアンシフトの分散曲線及び結晶方位を測定するための回転光学系での測定が可能になった。 (応力ではなく)荷重として10トンまでの一軸引張・圧縮・繰り返し引張圧縮応力及び静水圧を負荷した元で、酸素分圧を1~10^<-50>atm程度まで変化させることができ、温度を室温~1373K程度まで変化させられる試料系に、超音波及びレーザーを透過させ、精度よく超音波透過速度及びブリルアン散乱の測定できる装置となった。 また、超音波法においては、矩形波パルサーレシーバーと導通型高速リアルタイムサンプリングオシロスコープの導入により、弾性率測定の精度が格段に向上したので、一軸圧縮応力を負荷し、超音波透過速度の応力依存性の高精度測定、つまり高次の弾性定数測定が再現性良くできるようになった。
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