2010 Fiscal Year Annual Research Report
強誘電性液晶セグメントで機能化した電場応答ミクロスフェアの創製とその応用技術展開
Project/Area Number |
20360352
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教務職員 (50244265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (50315397)
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Keywords | マイクロカプセル / ミクロスフェア / 強誘電性 / 刺激応答 / 電場応答 |
Research Abstract |
高分子素材から成り立つミクロスフェアは、単位重量当たりの比表面積が大きい、粒子表面や外殻に種々の官能基を導入しやすい、粒子径や粒子分布をコントロールし易い等の特徴を持っている。このような特徴を持つ高分子ミクロスフェアに対し、これまで進展させてきたIn situ重合法を利用した強誘電性液晶ポリマー調製技術を生かし、(1)電場応答型の生体組織ターゲティング機能を持つマイクロカプセル、および(2)電場応答型の高効率分離機能を持つ分子認識ゲルミクロスフェアを調製し、それらの応用技術の開発を目指す。上記の設定した目標を達成するためには、外部刺激として電場に対して応答することが可能なマイクロカプセルの調製することが重要となる。ここで合成を計画している強誘電性液晶素子とは、液晶素子の末端基に生体機能を付与させたものである。ここでの計画は、強誘電性液晶の特徴と生体適合能を有効に利用しようというものである。 今年度は、強誘電性液晶素子の応用に関して、電場応答型の高効率分離機能を持つ分子認識ゲルミクロスフェアを調製し、それらの応用技術の可能性を探索した。合成した強誘電性分子認識素子を用い、光学活性物質をテンプレートとする分子インプリント法により電場応答性分子認識ミクロスフェアを調製した。その性能評価は、ある特定の電場をかけることにより認識対象物質を取り込むか否かを評価した。評価としては、電場印可条件下あるいは電場印可なしの条件下における認識対象物質ならびにその認識対象物質の構造類似体の吸着脱着挙動を定量的に行った。
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