2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域再生に向けた中間支援型組織としてのグラウンドワークの普及・定着条件の研究
Project/Area Number |
20380133
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千賀 裕太郎 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (90142231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 俊幸 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (50271846)
三橋 伸夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (50229746)
朝岡 幸彦 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (60201886)
鎌田 元弘 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30224645)
広田 純一 岩手大学, 農学部, 教授 (00173287)
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Keywords | 中間支援組織 / パートナーシップ / 地域活性化 / 地域環境改善 / リーダー育成 |
Research Abstract |
英国および日本におけるグラウンドワークの実践地域を訪問調査し、現代におけるグラウンドワーク運動の傾向、中間支援組織の機能、その運用方式について考察した。英国グラウンドワークについては、そのテーマが環境改善から環境を扱いつつも社会改良に力点が移動していること、ボランティア運動というよりも可能な限り地域経済活性化に寄与する運動に、移行してきていることが確認できた。 このことについては、日本においても地域間の社会的格差が拡大している現状を踏まえ、農山村の過疎化地域や、都市部における「新しい貧困」の問題に果敢に関与してゆく方向が、グラウンドワークへの期待をになう重要な方向であることが確認できた。 さらに日本における地域づくりにかかる地域主体間のパートナーシップの形成とその運用に関するアンケート調査及び現地詳細調査を実施し、とりわけ農村地域における地域パートナーシップ形成手法には、地域の実情の応じたいくつかのパターンが存在することを見出した。 日本における中間支援型組織としてのグラウンドワークの普及条件については、昨今の世界的な経済危機等を背景として、英国におけるグラウンドワークUKの豊かな経験を踏まえ、かつ日本におけるモデル的なグラウンドワーク組織(グラウンドワーク三島、グラウンドワーク福岡等)の普及活動の成果を整理し、教訓となる事項を整理することができた。 以上、初年度として所期のレベルの研究成果を上げることができ、第2年度における研究活動を活発に展開しているところである。
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Research Products
(10 results)