2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域再生に向けた中間支援型組織としてのグラウンドワークの普及・定着条件の研究
Project/Area Number |
20380133
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千賀 裕太郎 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90142231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 俊幸 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (50271846)
朝岡 幸彦 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60201886)
三橋 伸夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (50229746)
鎌田 元弘 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30224645)
廣田 純一 岩手大学, 農学部, 教授 (00173287)
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Keywords | グラウンドワーク / パートナーシップ / 中間支援型組織 / 社会的企業 / 農村地域 |
Research Abstract |
本科研最終年度にあたる平成22年度においては、前2年間の成果を受け、内閣府の「緊急雇用対策」におけるグラウンドワーク(GW)組織の活用と「GW普及」の効果について調査し、雇用創出に向けたGW普及・起業支援カリキュラムとその効果の評価を行った。この結果から、衰退の著しい中山間地域を対象としてGWシステムを導入することで、地域資源を活用した特産物の製造販売など民間的なものだけではない、産業おこしおよび公的サービスといった面での雇用の創出が可能であることが示唆された。 また、GWの「中間支援組織」としての機能の解明に向けて、GW三島、GW西神楽、GW寒河江の3地域における具体的な「中間支援組織」としての実績評価とその活動手法の解明を行った。各団体とも、地域住民・NPO・企業・行政のパートナーシップを構築することで多様な事業を展開し、地域における社会的企業の支援に取り組んでいることが明らかとなった。さらに、GWが地域における「ニーズとシーズの擦り合わせ」を行っていく過程を解明することで、具体的な活動手法を類型化することができた。 本研究の最終的な総括と成果の普及等を兼ねて、静岡県三島市と北海道旭川市西神楽の2地域において、公開ワークショップおよびシンポジウムを実施した。三島市においては、GW三島の20年間にわたる活動状況報告およびGW-住民間のパートナーシップ形成に関して意見を出し合い、住民参加型環境保全活動の普及・定着条件を取りまとめた。西神楽においては、高齢化の進んだ農村地域におけるGW西神楽と地域との関わりを討論することで、農村地域における新たな雇用創出に向けた提言を行うことができた。 以上のように、本研究の目的の達成に向け、平成22年度においても円滑な調査研究および成果報告を実施することができた。
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Research Products
(26 results)