2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20380134
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
星野 敏 Kyoto University, 農学研究科, 教授 (60192738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 康夫 岐阜大学, 応用生物学部, 教授 (30021728)
九鬼 康彰 京都大学, 農学研究科, 助教 (60303872)
三宅 康成 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (60262755)
西前 出 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (80346098)
中塚 雅也 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環, 助教 (40432562)
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Keywords | ナレッジマネジメント / 市町村条例 / 集落計画 / 活性化メカニズム / 市町村合併 / 地域づくり / 特別指定区域制度 / 暗黙知 |
Research Abstract |
(1) ナレッジマネジメントを導入した地区計画論 星野は,村づくりのワークショップ(WS)を効果的に実施するための要因について分析した。当初,予定していたWSがうまく進まなかったこともあり,対象地域を兵庫県篠山市後川地区に変更することにした。対象地区である後川地区は,篠山市の中心市街地からみて南の外れに位置する。旧村の範囲であり,近年,小学校の廃校が決定され,新たな活性化の方策が求められている。集落単位に実施された地域づくりWSに陪席し,参加者の属性,WSの効果などについてアンケート調査を行うとともに, WS時の会話を録音し,会話分析を行った。これらのデータに基づき,WS過程に関する如何なる要因がWSに対する参加者の評価を左右するかについて考察した。現在は,報告のために成果をとりまとめている途中である。 (2) 行政ナレッジの再編手法 川口は,兵庫県篠山市,丹波市は平成の合併を経験して市域を拡大した自治体であり,数年前から自治体職員による地域担当職員制度(推進員制度)に取り組んできた。この両市を事例として,それぞれの市での制度の概要を整理したうえで,実際の活動者に対してヒアリング調査をおこない,活動の現状と実態,活動に対する意識や考え方を明らかにした。また,その結果にもとづき,現在の制度運用上の問題点を指摘したうえで,ナレッジの共有・移転という視点から今後の課題について考察した。推進員からは制度を活かしきれていないという回答が多くみられ,支援者と推進員の両方から,地域の個性に合った個別の対応が必要との問題指摘があった。しかし,制度に意義がある回答する者も少なくなかったことから,本制度は問題点を克服すれば,今後も事業を継続していく意義があると判断される。現在は,報告のために成果をとりまとめている途中である。
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Research Products
(1 results)