2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20380134
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
星野 敏 京都大学, 農学研究科, 教授 (60192738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 康成 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (60262755)
九鬼 康彰 京都大学, 農学研究科, 助教 (60303872)
西前 出 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (80346098)
中塚 雅也 神戸大学, 自然科学系先端融合研究科, 助教 (40432562)
橋本 禅 京都大学, 農学研究科, 講師 (20462492)
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Keywords | ナレッジマネジメント / 市町村条例 / 集落計画 / 地域活性化 / 市町村合併 / 地域づくり / 景観形成 / 暗黙知 |
Research Abstract |
本年度は研究成果のとりまとめに注力した。多彩で有用な研究成果を得ることができたが、その概要は以下の通りである。農村計画学へのナレッジマネジメント(KM)の導入は今後も大きく発展する可能性を秘めている。 (1)KMを導入した地区計画論:神戸市の里づくり計画の70事例を対象として、集落計画書の作成に及ぼす計画策定支援体の影響を明らかにした、また、同じく神戸市の里づくり計画75事例を対象として、里づくり計画の進捗に影響を及ぼしている要因を明らかにした。これらの成果は、いずれも集落レベルの計画策定支援ナレッジの整理に貢献するものである。(2)地域ナレッジを生かした農村景観形成手法:景観農業振興地域整備計画の策定及び管理にかかわるナレッジの整理とその継承方法を検討している。また、ガーデニングのサークルを事例としたコミュニティ内での知識伝達と共有の実態を明らかにした。これらは景観形成に関わるナレッジへのアプローチである。(3)市町村条例のノウハウ移転手法:兵庫県篠山市の自治基本条例を対象にして、条例策定過程における関係主体の役割と相互作用および条例策定に必要なナレッジの全体構造、条例策定過程における自治体間での知識移転の実態とそれをふまえた提言などを明らかにしている。条例に関わるナレッジの行政機関間の移転の合理的なあり方を検討したものである。(4)行政ナレッジの再編手法:地域づくり支援における行政職員の知識所有傾向と課題、地域担当職員制度の運用と課題に関する考察、地域ナレッジの共有と集落特性の関係性など、行政が保有している様々な支援ナレッジが消失する現状並びにそれを移転・共有する方法が検討された。(5)ICTを用いた農村計画支援手法の開発:過疎集落でのマイクロブロギングを活用したホームページの運用、地域づくり活動に対応した集落SNSの開発とその効果の解明、過疎地域における知識共有Webサイトの利用実態とその可能性などである。
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Research Products
(14 results)