2008 Fiscal Year Annual Research Report
シリカセラミックスによる環境汚染物質の吸着・分解能力とその応用に関する研究
Project/Area Number |
20380181
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
宗景 志浩 Kochi University, 教育研究部自然科学系, 教授 (50036745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 徹志 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (10145112)
益本 俊郎 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (10238917)
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Keywords | 吸着 / SEM-EDS / pH / 多孔質 / シリカセラミックス / 吸着等温曲線 / Langmuir isotherm / Freundlich isotherm |
Research Abstract |
鹿沼土及び赤玉土を主体に他物質(ガラス発泡材、Mg,Al等)を混ぜて、焼結温度を変えてシリ,カセラミックスを作成した。これらの成分をXRD,SEM-EDSを使って調べた。また、これを使って水銀やCd,As,Pb等の重金属の吸着特性と効果を調べた。さらに、エビ養殖に使われる抗生物質も環境汚染物質となっているので、これの分解浄化実験を行った。 その結果、(1)一定温度で焼結したもののみ吸着効果が出てくることが分かった。(2)SiO_2の含有量が少なくかつAI_2O_3,CuOの含有量が多いと、水銀の吸着は短時間にしかも多量に促進される。また、(3)Mg,Alなどを混ぜて焼結したシリカセラミックの中には、水銀に対して吸着・分解効果を著しく向上するものがあった。(4)これには吸着だけでなく化学反応によるガスの発生があることが分かった。(5)そこでガスの発生を防ぐには活性炭(AC)によるのが便利で効率がよい。(6)活性炭も果物の皮、廃綿、柚子の皮などから作る活性炭の吸着効率が良いことが分かった。(7)カラムに数種類のシリカセラミックスを層状に封じ込めて、汚染水を流すと吸着効率が良くなることも分かった。(8)抗生物質(Trimethoprim、sulphamethxazal)の分解は紫外線を照射するだけでも認められたが、シリカセラミックスやTiO_2を加えることでさらに増した。また、UVとして太陽光を使い、TiO2を併用することにより効果があることを見いだした。
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Research Products
(3 results)