2010 Fiscal Year Annual Research Report
トリアジンを基盤とする脱水縮合反応場の開拓と新技術の創成
Project/Area Number |
20390007
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
国嶋 崇隆 金沢大学, 薬学系, 教授 (10214975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 耕平 金沢大学, 薬学系, 助教 (40583232)
田中 弘之 金沢大学, 薬学系, 特任助教 (40378873)
日置 和人 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (70268522)
北條 恵子 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (20289028)
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Keywords | アミド / トリアジン / ホスト化合物 / タンパク質 / 標識化 / 脱水縮合 |
Research Abstract |
(1)有機合成技術開拓の分野では,トリアジン/第3級アミン系における新規触媒の開発,DMT-MMを用いたオキサゾロンの簡便合成法の開発についてそれぞれ成功し,いずれもその成果を学会発表した。これらの結果については現在論文執筆準備中である。また,この研究の過程でトリアジン化合物の全く新しい反応剤としての利用法を見出し,年内にまとめられるよう現在検討中である。トリアジンとは直接関連しないが,上記触媒開発で得られた知早に基づいてオリゴトリアゾールの新規簡便合成法の開発に成功し,その成果を学会発表するとともに,学術論文誌(Tetrahedron Lett.誌)に受理され掲載が決まったところである。また,ミセル系での反応加速については学会で発表した成果をについて論文執筆中である。 (2)不斉クラウン型触媒を用いた不斉ラクタム化反応については,合成した触媒を用いて数種の基質で反応を行ったところ,エナンチオ選択性が発現されたものの十分な大きさではなく,さらに基質構造について検討中である。 (3)生体機能解析技術では,モジュール式アフィニティーラベル化法(MoAL法)を用いたアビジンの標識化について詳細な検討を行い,得られた成果を学術論文(Bioorg.Med.Chem.Lett.誌)に発表した。また,COXの標識化については昨年度発表した成果について現在論文執筆中である。アセチルコリン受容体についてもMoAL法によるサブユニット特異的な標識化が進行することを見出し,その結果を学会発表した。膜内でのセラミド様化合物の合成による旗の形態変化については,巨大ベシクルの分裂反応が進行する条件を見つけ,学会で発表した。さらに,この膜内でのセラミド合成の速度論解析を行いミセル系以上の大きな反応加速が起きることを明らかにし,この成果については5月に学会で発表予定である。
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Research Products
(12 results)