2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390009
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 順一 Tohoku University, 病院, 名誉教授 (80006337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞野 成康 東北大学, 病院, 教授 (50323035)
島田 美樹 東北大学, 病院, 准教授 (10196488)
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Keywords | 胆汁酸 / ケノデオキシコール酸 / アフィニティー抽出 / リン酸化タンパク質 / 結合タンパク質 / プロテオーム / 疑似ニュートラルロス / 成長ホルモン |
Research Abstract |
CDCA固定化cleavable affinity gelを用いてCDCA結合タンパク質を捕捉後、ジチオスレイトールを作用させてジスルフィドリンカーを切断し、生じた遊離のメルカプト基とタンパク質表面のアミノ基を共有結合可能なcross-linking試薬の開発を試みた。しかしながら、いくつかの試薬を用いて共有結合形成を試みたものの、再現性よくcross-linking可能な試薬の調製に至らなかった。また、NBD標識したcleavable affinity gelの調製を試みたが、光安定性が低く、そのままではCDCA結合タンパク質の分布解析に使用することが困難であった。 リン酸化タンパク質の効率的な解析法を構築するため、昨年度開発したN-(4-ブロモエチル)アミノエタンチオールを用いて誘導体化したリン酸化ペプチドの抽出プログラムを構築した。その結果、2マスユニット差で1:1の強度のプロダクトイオンを有し、かつ相当するニュートラルロスを伴うフラグメントパターンを示すペプチドを効率的にペプチド混合物中から抽出できることが判明した。 血液中における成長ホルモン(GH)とCDCAの結合につき調べることを目的に、血清アルブミンを除去したラット血漿にCDCA固定化cleavable affinity gelを添加し、結合タンパク質の抽出を試みた。ジチオスレイトール処理により回収したタンパク質群を2次元ゲル電気泳動法により分離後、銀染色したところ、いくつかのタンパク質スポットが認められた。それらをゲル内消化後、質量分析した結果をもとにデータベース検索したところ、目的としたGHは認められなかったものの、グルタチオンペルオキシダーゼが同定され、しかもそれが翻訳後修飾されたと思われるスポットも複数認められた。
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Research Products
(44 results)