2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390178
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
大槻 剛巳 Kawasaki Medical School, 医学部, 教授 (40160551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 泰光 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90360271)
前田 恵 川崎医科大学, 医学部, 助教 (20434988)
熊谷 直子 川崎医科大学, 医学部, 助教 (00509276)
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Keywords | アスベスト / 制御性T細胞 / シリカ / 発癌 / 悪性中皮腫 / 曝露 / 細胞株 / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
アスベストの発癌に関連する免疫動態の解明として,アスベスト曝露が全般的に免疫担当細胞に対して,どのような影響を及ぼし,かつそれが発癌という観点にてそこに関与するか,という解明という視点で解析を進めているが,そのためには腫瘍免疫が減衰するということが,最も妥当性があると思われる。その観点からの観察としてはまず昨今話題の制御性T細胞の機能ということを考えなければならない。アスベストのコアとなっているSiO2であるシリカの場合には,シリカによる慢性活性化によって,FAS分子の過剰発現によって制御性T細胞は早期の喪失が生じ,それによって制御性T細胞機能の減弱から自己免疫異常への道筋が形づくられることが想定された。またアスベストの場合には,我々の樹立している低濃度長期曝露の細胞株モデルによる観察では制御性T細胞機能の亢進が確認された。このことは最終的には症例によって確認するべきところであり,現在検討中であるが,この成果は,アスベスト曝露者が基盤として腫瘍免疫の減衰が生じることによって,成書などにも記されているように悪性中皮腫や肺癌のみならず,喉頭癌や消化管の癌のリスクが高まることと合致した所見につながるものと考えられるので,今後,詳細を検討していきたい。
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Research Products
(48 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
Nishimura Y, et al.
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Journal Title
Suppressive effect of asbestos-exposure on cytotoxicity of human NK cells, and the possibility of NKp46 as a marker to monitor immune status in people exposed to asbestos.Industrial Hygiene and Occupational Diseases Section, Chinese Preventive Medical Association, In Proceeding of The 2nd China-Japan Joint Asbestos Symposium(Japan Asbestos Mesothelioma Study Group)
Pages: 129-135
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[Journal Article]2009
Author(s)
林宏明, 他
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Journal Title
アスベストーシス.In炎症・再生医学事典.(編:松島綱治, 西脇徹)(朝倉書店, 東京, 2009(ISBN978-4-254-30099-4C3547))
Pages: 269-271
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