2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト胚性幹細胞から造血幹細胞移植治療のための造血幹細胞への分化誘導法の開発
Project/Area Number |
20390291
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 浩一郎 The University of Tokyo, 医科学研究所, 准教授 (50179991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老原 康博 東京大学, 医科学研究所, 助教 (40302608)
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Keywords | 再生医療 / バイオテクノロジー / 間葉系幹細胞 / 移植 / ヒト胚性幹細胞 |
Research Abstract |
1)ヒト胚性幹細胞(ES細胞)からストローマ細胞への動物血清および細胞非依存的分化誘導方の開発 マウス胎仔組織由来ストローマ細胞に依存しないヒトES細胞から造血/血液細胞への分化誘導法を確立するために、マウス胎仔組織由来ストローマ細胞の代替細胞として、ヒトES細胞からのストローマ細胞を樹立することを試みた。マウス繊維芽細胞(MEF)との共培養により維持されたヒトES細胞コロニーをピックアップし、MEFをコートしていないゼラチンコートプレートで1コロニーずつ再培養した。以後、platelet lysate(PL)を5%vol含む培養液(PL培養液)を用いて継代培養した。PL培養液の交換は週2回行い、7-14日間隔で継代した。その結果、ヒトES細胞からadherentなストローマ様細胞が生成された。数代継代後には、MEF由来のマウス細胞や未分化なヒトES細胞は、PCRレベルでも認められなくなった。フローサイトメトリーによる表面抗原の解析では、CD105,CD166陽性、CD45,CD34,CD14陰性であったことより、これらのストローマ細胞は間葉系幹細胞であると考えられ、骨、軟骨、脂肪細胞などの間葉系細胞への分化能力を有することも確認された。 2)ヒトES細胞由来ストローマ細胞を用いたヒト造血/血液細胞の分化誘導 上記の方法でヒトES細胞から分化誘導されたストローマ細胞との共培養により、未分化なヒトES細胞から造血/血液細胞への分化誘導を試みた。
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[Journal Article]2009
Author(s)
海老原康榑
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Journal Title
小児がん.がん患者の心に寄り添うためのサイコオンコロジーの基礎と実践.大木桃代編(真興交易医書出版部)
Pages: 43-47
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[Presentation] 慢性骨髄性白血病に対する骨髄破壊的前処置を用いた臍帯血移植2010
Author(s)
河北敏郎, 大井淳, 高橋聡, 塚田信弘, 加藤せい子, 佐藤亜紀, 永田泰之, 海老原康博, 辻浩一郎, 浅野茂隆, 東條有伸
Organizer
第32回日本造血細胞移植学会
Place of Presentation
浜松
Year and Date
20100219-20100220
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[Presentation] Second or third myeloablative allo-SCT using cord blood for adult leukemia.2009
Author(s)
加藤せい子, 大井淳, Tahashi S, Tsukada N, Sato A, Konuma T, 河北敏郎, Nagata Y, 海老原康博, 辻浩一郎, 東條有伸, 浅野茂隆.
Organizer
第71回日本血液学会総会
Place of Presentation
京都
Year and Date
20091023-20091025
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