2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390302
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
水谷 修紀 Tokyo Medical and Dental University, 医歯学総合研究科, 教授 (60126175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 正稔 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (10406267)
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Keywords | ATM / 胎児 / Phクローン / NIMA / 免疫学的寛容 / 母体環境 |
Research Abstract |
胎生期における白血病発症の要因を遺伝と環境の側面から解明することが本研究の目的である。我々は遺伝的要因の一つとしてATM遺伝子の不全が絡んでいると考え、胎生期のATM欠損マウスにDNA損傷誘発剤を負荷し、誕生するマウスの異常を解析している。現在生まれてくるマウスのごく一部にT細胞性白血病の発症を見いだしている。詳細については引き続き研究を進めている。 胎児期に母体におこったイベントで乳児に悪性リンパ腫が発症することを世界ではじめて明らかにした。母親が産後一か月の時点でPh白血病を発症したケースで、その児が11ヶ月時点で悪性リンパ腫を発症した。フィンガープリントの技術を用いて児の悪性リンパ腫が母のPhクローンに由来することを証明した。興味あることに児は生後1週目で末梢血中にPhクローンを有していることがガスリー血を用いた解析で明らかになった。また悪件リンパ腫細胞における母の組織適合抗原のうち児に引き継がれなかった非遺伝性母組織適合抗原(NIMA)は遺伝子レベルで欠落していることが明らかになり、このことが免疫学的寛容を通して児への生着を許す結果を導いたと考えられた。これらの所見は妊娠母体ならびにその環境の重要性を示すものとして世界的にも多くの国のマスコミに取り上げられ注目された。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
水谷修紀
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Journal Title
毛細血管拡張性運動失調.日本臨床(別冊)新領域別症候群(10)呼吸器症候群第2版(日本臨床社)
Pages: 669-672
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