2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390379
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 哲哉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30375505)
熊田 博明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30354913)
中井 啓 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50436284)
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (00228090)
磯辺 智範 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70383643)
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Keywords | 中性子捕捉療法 / BNCT / グリオーマ / PET |
Research Abstract |
先行研究の結果をもとに、初発悪性神経膠腫を対象としたホウ素化合物(Boronophenylalanine : BPA)を用いた非開頭1回照射のプロトコールを作成し、筑波大学での倫理審査を経て、延期していた臨床、研究を開始した。再発悪性神経膠腫、その他の悪性脳腫瘍についてもそれぞれプロトコールを作成し、臨床研究を開始した。初発神経膠腫例では、初めてメチオニンPETからBPAの腫瘍内取り込みを推定し、治療を行った。有害事象についてはグレード2の皮膚反応が見られたが、重篤な合併症および再発なく、6か月が経過した。再発症例におけるプロトコールを整備し、膠芽腫1例、悪性髄膜腫1例の治療を行った。有害事象については膠芽腫症例において手術創のし開があり、形成外科的治療を要したが、腫瘍のコントロールは良好である。今後さらに経過を観察し、最終的な効果判定を行う予定である。
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Research Products
(3 results)