2008 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜細胞の老化逸脱へのゲノム多様性の関与と癌幹細胞における不死化能獲得機構
Project/Area Number |
20390435
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和氣 徳夫 Kyushu University, 医学研究院, 教授 (60091584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 裕明 九州大学, 大学病院, 講師 (70260700)
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
福嶋 恒太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (40304779)
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Keywords | 癌細胞老化 / Allelic Expression Difference / ゲノム多様性 / 子宮内膜幹細胞 |
Research Abstract |
1.P53応答性MDM2発現に対立遺伝子問で差異があるか否かを解析した。 野生型p53遺伝子を保有する子宮体癌及び卵巣癌細胞株を用いた。SP1阻害剤Mithramycinは処理後3時間のMDM2発現レベルを抑制したが、それ以降のMDM2発現は顕著に増大した。MDM2発現抑制がp53蛋白安定化を導き、二次的にMDM2転写が充進したためと考えられた。MDM2 SNP309T/Gアリルはこのp53応対性MDM2発現亢進に関与し、対立遺伝子問発現差異(alleic Expression Difference)の原因となっていることが判明した。MDM2プロモーター中に存在する他のSNPはAEDと関与しなかった。 2.MDM2 SNP309の子宮体癌発症への関与を検討した。子宮体癌、オッズ比はT/T型に対しG/G型で有意に上昇し、Gアリルの数が多いほどオッズ比は高値であった。MDM2Gアリルはp53遺伝子多型(p53コドン72Arg/Pro)に関らず子宮体癌オッズ化は約3-4倍の高まりを示したのに対し、MDM2SNP309T/T型ではp53コドン72Proアリルを保有する場合にオッズ比3.36と約3倍のリスク増加を示した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Ovarian undifferentiated carcinoma resembling giant cell carcinoma of the lung2008
Author(s)
Yasunaga M, Ohishi Y, Nishimura I, Tamiya S, Iwasa A, Takagi E, Inoue T, Yahata H, Kobayashi H, Wake N, Tsuneyoshi M.
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Journal Title
Pathology international. 58(4)
Pages: 244-248
Peer Reviewed
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