2009 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜細胞の老化逸脱へのゲノム多様性の関与と癌幹細胞における不死化能獲得機構
Project/Area Number |
20390435
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和氣 徳夫 Kyushu University, 医学研究院, 教授 (60091584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 裕明 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70260700)
加藤 聖子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10253527)
福嶋 恒太郎 九州大学, 大学病院, 講師 (40304779)
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Keywords | SNP / AED / ゲノム多様性 / 遺伝子発現制御 / 癌化 / 子宮体癌 / 細胞老化シグナル |
Research Abstract |
従来から私たちにより細胞老化との関連が明らかにされてきたRas/ERα/MDM2/p53/p21シグナル伝達路における機能的破錠と癌化へのゲノム多様性の関与を明らかにするため本年度はERα及びMDM2のAllelic Expression Difference (AED)の存在の有無について解析した。(1)ERαにおけるAEDを解析するためexonlのrs2077647C/T多型を用いた。正常子宮内膜9サンプル、子宮内膜癌16サンプルを用いて遺伝子型を決定したところC/C8例、C/T5例、T/T12例であった。C/Tヘテロ接合体を用い、各アリル別発現量の比較を行ったところ、CアリルはTアリルに比し0.65-0.76とAEDを示した。(2)MDMにおけるAEDを解析するためにexonI rs9372283A/G多型を用いた。正常子宮内膜7サンプル、子宮内膜癌15サンプルを解析した。A/A6例、A/G11例、G/G5例の遺伝子型が示された。A/G遺伝子型ではすべての症例においてGアリルを持つ場合RNA発現は顕著に抑制されていた。G/G遺伝子型でもA/A型に比し発現抑制が認められた。rs937283が存在するexonlはP1プロモータ活性を反映する。このため14症例についてP1プロモータ領域の塩基配列を決定した。Rs9372283A/G及びG/G遺伝子型をしめす11例ではプロモータ領域中の-182bpがC→Gへと変化していた。このためSP1統合領域が26bp短縮されSPIによる転写抑制の原因になっているものと示唆された。さらに新たにc/EBPα結合領域の出現を認めた。c/EBPα結合サイトの出現がMDM2P1プロモータ活性にいかなる影響を与えるかについては今後の重要な課題であると考えられた。以上本年度の研究からMDM2 exonlrs937283A/G多型はプロモータ領域のSNPsと強い相関を示し、P1プロモータ活性を制御していることが判明した。Sp1結合サイトの変化及び新たな転写因子結合能の出現がMDM2発現抑制の原因と考えられた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Improvement in the outcome of patients with antenatally diagnosed congenital diaphragmatic hernia using gentle ventilation and circulatory stabilization.2009
Author(s)
Masumoto K, Teshiba R, Esumi G, Nagata K, Takahata Y, Hikino S, Hara T, Hojo S, Tsukimori K, Wake N, Kinukawa N, Taguchi T
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Journal Title
Pediatric surgery international 25(6)
Pages: 487-492
Peer Reviewed
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[Journal Article] Immunohistochemical characterization of mullerian mucino us borderline tumors : possible histogenetic link with serous borderline tumors and low-grade endometrioid tumors.2009
Author(s)
Yasunaga M, Ohishi Y, Oda Y, Misumi M, Iwasa A, Kurihara S, Nishimura I, Okuma E, Kobayashi H, Wake N, Tsuneyoshi M
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Journal Title
Human Pathorogy 40(7)
Pages: 965-974
Peer Reviewed
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