2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390536
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉田 秀夫 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30116131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野出 大輔 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70189801)
吉岡 昌美 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (90243708)
吉田 賀弥 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60363157)
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Keywords | 口腔衛生学 / 専門的口腔ケア / 自己免疫疾患 / 熱ショック蛋白質 / PKR |
Research Abstract |
1,ウエスタンブロット法及び免疫染色法により、ヒト歯肉線維芽細胞においてPKR蛋白質が恒常的に発現していることを確認した。LPS刺激によりPKR mRNA及びPKR蛋白質の発現量は変化しなかった。 2LPSを作用させると,ヒト粛肉線維芽細胞における炎症性サイトカイン(TNFα,IL-6)のmRNAの発現量は増加した。抗炎症性サイトカイン(TGFβ)のmRNAの発現量に変化は無かった。RNAiによりPKRの発現をノックダウンしても、LPS刺激による炎症性サイトカインのmRNAの発現亢進は解除されなかった。一方、ドミナントネガティブなPKR変異型のマウス骨芽細胞ではIL-6やMMP8、MMP13 mRNAの発現量が有意に亢進していた。以上の所見より、PKRは歯周組織において恒常的に発現し、特に骨において炎症性サイトカインやMMPの発現を調節することで歯周炎を進行させる可能性が示唆された。 3.歯周病患者の臨床指標(モニタリング)徳島大学病院歯科部門通院中の患者23名を対象に、十分な説明と同意のもとで、唾液の採取と口腔内診査を実施した。リアルタイムPCRの手法により採取唾液中の総細菌数と総菌数に占めるP.g菌およびF.n.菌の検出割合(%)を算出し、全歯に占める4mm以上および5mm以上の粛周ポケット割合(%)と関連性を調べた。スピアマン順位相関係数検定の結果、歯周ポケット%とP.g菌%との間にのみ、統計学的な有意差が認められた。本研究から専門的口腔ケア介入による評価としてP.g菌割合の測定は有効な指標となる可能性が示唆された。
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Research Products
(8 results)