2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20390539
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小板橋 喜久代 群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 奈津子 群馬大学, 医学部, 講師 (00292615)
田渕 祥恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (00400763)
渡邊 岸子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10201170)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00179532)
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10444184)
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Keywords | 補完代替療法 / ホリスティックナーシング講座 / 看護療法の開発 / 臨床事例検討 / moodleの活用 / e-learning方式 |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護学において必要な補完代替療法学講座のカリキュラム内容を検討し、モデルカリキュラムを構築することである。21年10月から継続的に運営してきたホリスティックナーシング講座の修了および完結に向けて登録された第1期受講生16名に対して教育指導を行った。4月から9月までの上半期は、e-learningシステムとmoodleを活用して2つの教育機関の受講生がテレビ会議を通して、セルフケア理論やヒーリング理論とその技法について、ディスカッションを積み重ねながら学習した。8.9月は集中実技研修のために2つの教育機関の受講生が群馬会場に集まり実技指導を受けるとともに、患者-看護師の役割体験を通して臨床適用のための指導技術について研鑽をつんだ。10月から3月までの下半期は、習得してきた基礎知識と専門的手技を臨床に活用していくための実践計画を立案し、各所属の臨床施設において事例検討を行った。事例検討を有効に進めるために段階的に復習課題を設けて、実技能力を高めるためのフォローアップ研修を取り入れ、臨床実践の困難さを克服するように支援した。講座の修了のための臨床事例報告会を23年3月に開催して18カ月にわたる講座を終結とした。事例報告により、今後さら一に臨床においてエビデンスを高めていくための課題や、継続的に指導していくための困難さも提案された。今回実施したホリスティックナーシングの体系的な学習システムについて、カリキュラム内容、授業展開、授業方式、実技研修および臨床実践事例検討の評価を行った結果、リキュラムに対する評価は高く、充実し満足度の高い講座で会ったと評価された。遠隔授業方式により多地点の受講生が身近な場所にいながらも、広く交流し学習が効率的である。補完代替療法の知識を取り入れながら、ホリスティックなアプローチ法を体系的に習得し実践レベルでの事例検討を展開していく本カリキュラムは、看護における新たな役割拡大に見合った高度な専門的能力を体系的に学ぶ講座として重要なものであると評価された。
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